昭和な街並みが残る弦巻通り。
『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』
以前、人間の三大欲求に準拠した街作りを特徴とする池袋西口繁華街の記事をUPしたが、山手の三大副都心である新宿・渋谷・池袋と名を上げられる街でありながら、新宿や渋谷と異なり職住近接なところが、私にとっては暮らしやすく長らく『池袋』を住処としている所以である。
私はいつの頃からか池袋のことを『都内最大の地方都市』と愛を込めて呼んでいるが、実はそんな池袋よりも隣接する雑司が谷の方が好きだったりする(笑)
池袋駅周辺は通らずに大塚から東池袋に抜け、都電雑司ヶ谷〜鬼子母神前と抜けていく都電荒川線路沿いに雑司が谷二丁目、三丁目が存在する。
ここは毎週我が家から池袋ネコ歩きの際に通る南ウィングコースの一角なのだが、もともとは地域猫の猫だまりを探して歩いていたところ、雑司が谷の弦巻通りを徘徊したことから改めて雑司が谷の魅力に取り憑かれたのである。
なにかスゴいランドマークがあるというわけではない。ランドマークといえば雑司ヶ谷鬼子母神になるのだろうか?
鬼子母神の参道も昔ながらの街並みや五軒長屋がいまだに存在して、良い雰囲気を醸し出しているが、この弦巻通り沿いも昔ながらの昭和の残滓をそこかしこで拝見出来るのだ。
歳も重ねてくると新しいランドマークよりも昔ながらの街並みの方が安心出来るのである。
そんな昭和感をそこかしこに醸し出し、おそらく今後も大規模な再開発で街そのものがなくなるようなことは無さそうな安心感から、この雑司が谷の路地裏を徘徊すると毎回古くて新しい発見があり、街の空気に安心出来るのだ。