金沢での美容院事情。
『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』
独りっ子であるせいか、でも人見知りなワケでもないはずなのだが、おそらく本来人見知りであるのにそれを周囲に感づかれないように我慢して振る舞っていたからなのだと思うが、そんな面倒くさい性格の持ち主だったので、お店の人と仲良くなると他のお店には行かないという癖がある。
髪を切ってもらうということに関しては特にその傾向が強く、幼少の頃から色気づくまでは近所の床屋さん。
色気づくようになってからはイケてる同級生に教えてもらった、実家の同市内の美容院。
この美容院に至ってはよほど店長さんと馬が合ったのか、大学に入学して都内に上京してからも、わざわざ髪を切りに帰省して切ってもらったモノである。この美容院には社会人になり、会社の寮を出るまで10年弱くらい通っていた。
会社の寮を出て、虹橋の向こう側の箱庭の街で暮らすようになるとそこでようやく箱庭の街に出来た美容院のお世話になることになり、箱庭の街を引っ越して以降は同じタイミングで箱庭の街の店舗の店長が池袋本店に戻ることになり、同じ美容師さんに池袋で引き続きお世話に。
この方とは金沢から戻って来てからもいまだにお世話になっている。
もはや20年以上のお付き合いである。
話が横に行きすぎてしまったが、困ったのが金沢に引っ越して来てからである。
なにが困ったかというと、なにせ長年同じ人に切ってもらってきたので、特に注文することなく席に座って『伸びた分だけ!』と言えば済んでしまっていたモノが、いちいち髪が伸びる前はどんな髪型だったのか、今の状態からどれくらい切ってほしいのかをいちいち新しい美容師さんに説明しなければならないのである。
これが、本来人見知り体質が残っている我が身としてはとても面倒くさい所業なのである。
結局、放っておくとどんどん髪も伸びてしまい、引越後2ヶ月も経ってしまい我慢もこれまで!と近所の美容院をネットで探してとりあえずここでいいか!と決めたのが西念の『QUOVADIS』さんだった。
今はアシスタントの方もいらっしゃるようだが、当時は店長一人で回しており、店内は店長とわたしの1対1の構図であり、慣れるまで一苦労したのを思い出した。