物理法則に合わない刺身が屹立している刺身盛り。
『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』
最近は金沢での食生活の話と生活面の話が交互にアップされていて、なかなか金沢振り返りとしてはその食生活の素晴らしさを再度実感出来ていい感じだが、果たしてこのシリーズに需要はあるのだろうか?という不安も少々(笑)
今回は以前もアップした気がしないでも無いが、金沢と言えば海鮮モノ!
海鮮モノと言えば刺身盛りである。
中でも金沢生活の初期も初期、引っ越しして三週間目くらいにかなりのハードパンチを食らったお店が、金沢中央卸売市場にある『三四味屋』さん。
現在は観光客の集客も考えて、いろいろとお店も増えて近江町市場に飽きた観光客が押し寄せるようになっているらしいが、金沢駅からも香林坊・片町といった繁華街からもほど遠い駅西の住宅地にある金沢中央卸売市場は当時はほとんど金沢市民が車でファミリーでやって来るような場所だった。
そんなところに注目したのは、駅西の家の近くでお店を探していたからである。
お酒がほとんど飲めないわたしとしては、これまでの人生で居酒屋で食事をするなどという機会は全く無かったのだが、旅の恥はかき捨てではなく、移住先の恥はかき捨てとばかりにこの頃のわたしは金沢での食の探求欲の方が先立ち、居酒屋をむしろターゲットにお店探しをしていたのである。
そんな中で目に止まったのがこの『三四味屋』というワケだ。
まずはお刺身の盛り合わせを頼んだところ、1人前じゃ食べきれないよ?とお店の人。
では何人前が妥当なのか?と聞き返すと、だいたい1/4人前でも多いくらいとの返事。
そうなのだ、目を疑うかもしれないがこの写真の刺身盛りはこれでも1/4人前ということなのである(笑)
しかも、写真では解りづらいかもしれないが、通常お刺身というモノはお皿に寝そべっている感じで提供されるが、ここの刺身はギッシリと詰まって屹立しているのである!?
このこれでも1/4人前という量の多さとダイナミックな盛りつけ具合に、早々にわたしは金沢の食の豊かさにノックアウトされたのである。