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有楽町で逢いましょう。
『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』
現在の職場は豊洲だが、職場が引っ越しするまでは日比谷に通っていた。
日比谷公園の向かい。職場の窓からは皇居に向かって縦長の日比谷公園の豊かな緑を眺めることが出来た。
今思うと、なんていい環境で過ごしていたことか。
自宅が池袋のため、職場には丸ノ内線で霞ヶ関まで。霞ヶ関駅で地上に出るとすぐ前に日比谷公園の門があるため、毎日日比谷公園の中を散歩しながら通っていた。
さらには、一つ手前の銀座駅で下車して数寄屋橋から有楽町、そして日比谷ミッドタウンの中庭を抜けて日比谷公園を北東の入口から南西の出口に対角線上に抜けるというちょっとした朝ン歩コースが好きだった。
なかでもフォトジェニックなのはこの写真にある有楽コンコース。
JRの高架下の本の十数メートルしかないこの侘び寂びに満ちた空気感が好きなのだ。
この高架下は南は新橋駅、北は東京駅にかけてレンガ尽くりの昭和な面影を残すポイントではあるが、なかでもこの有楽町駅近辺は、すぐ隣の銀座の雰囲気から続く今風の建築物の流れの中に、突然昭和への時空トリップを促すように口を開けているという違和感がたまらない。
職場が引っ越して一年以上。そもそも引っ越してから一月も経たないうちにコロナ禍によりリモート生活に移行したので、豊洲に通うということも無く今に至るが、今でもたまに週末になると朝早起きしてこの丸ノ内線銀座駅から霞ヶ関駅に抜ける朝ン歩コースを堪能している。
有楽町で逢いましょう。