ニコワンを楽しむ;1 Nikkor 10mm f/2.8の分解・修理
おつかれさまです.
Nikon 1 V1を導入したものの,Nikon 1システムのレンズも欲しくなり,最初に購入したのがこのレンズだ.購入前から絞りが不良なことは知っていたが,なんとかなるだろうと鷹をくくっていた.実際に分解してみると,プラスチック製の歯車が破損していることがわかり,これは諦めるしかないかと思った.
ピンセットの先にあるのが,割れたギア部品です.直径2mmくらいの小さな部品です.
ところが,この部品で困っているひとは多いらしく,アマゾンでもeBayでもAliExpressでも注文できることがわかった.どうも初期の1 Nikkorレンズでは,同じようにこの部品が破損する症状が頻発しているようだ.私は日本のアマゾン経由で注文したが,到着までは約10日かかって中国から直送されてきた.
10-30mmまたは,10-100㎜のズームレンズ用として売られていますが,10mm f/2.8の単焦点レンズにも同じ部品が使われています.
このレンズについては,ネットにも情報が少ないが,以下に修理手順を記録しておくので.ご興味のある方は参考にしてほしい.
レンズの分解
マウント側から攻めていきます.
接点パーツを止めている小ねじを外してマウント部品から分離し,遮光パネルを止めている3本の黒いネジを外してパネルを外します.マウントを止めている3本のネジを外してマウントを外します.
ビスを1本外すと,鏡筒が外せます.ちょっと苦労しました.
反対に回って,ここのコネクタをフックにピンセットを当てて引き抜きます.
絞りユニットを外しました.
絞りユニットを外して,中を分解すると,問題のギアが現れるので,新しいものと交換します.見えにくいですが,小さいほうのギアです.
絞りユニットの内部を組み立てていきます.これがかなり難しい.
ここの配線を切ってしまったので,半田付けをやり直しました.
あとは,元通り組み立てれば修理完了です.
まとめ
故障の原因がはっきりしているので,修理自体はそれほど難しくない.ただし問題の個所に到達するには,絞りユニットを分解する必要があり,これを組み立て直すのが大変だった.ペラペラの絞り羽根の1個1個をピンセットを使って組み立てていくのだが,なかなかうまくいかず,何度も最初からやり直した.
夜の隅田川と吾妻橋
Nikon 1 V1, 1 Nikkor 10mm f/2.8
F2.8, SS1/30, ISO3200, JPEG撮って出し
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