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Zマウントは,ほぼMACRO APO-ULTRON D35mm F2だけ
おつかれさまです。
発売日の翌日にMACRO APO-ULTRON D35mm F2を入手しました。かなり気に入ってます。センサーサイズがAPS-CのNikon Zfcでは、焦点距離が35mm換算52.5mmなので標準域のレンズになります。もちろんマクロレンズなので被写体に寄れます。
ニコンレンズ沼からの脱出
Zfcユーザーのみなさん、Zマウントレンズは何を使ってます? Sラインのレンズは高くて大きいし、安くて小さい単焦点レンズは、まだ28mm f/2.8と40mm f/2しかありません。一方で種類が豊富なFマウントのレンズは、中古やオークションで探せば、びっくりするほど安く入手できます。私が良く使うFマウントレンズは、各々数千円で入手した、
Ai Nikkor 24mm f/2.8S
AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
AF-S DX Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G VRⅡ
の3本です。広角と標準マクロとコンパクトな望遠ズームですね。私の使い方だと、だいたいこれで問題ないです。
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ちなみに、マニュアルフォーカスのAi Nikkor 24mm F2.8Sには、タンポポチップを取り付けて,電子接点を通じてExifに撮影時の絞り値が記録されるようにしてます。
あとZfcをオンラインミーティングとかでWebカメラとして使う際には、
AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
をオートフォーカスで使ってます。
レンズ交換式カメラの良いところは、もちろんいろいろなレンズで被写体を撮れることですので、これらのレンズで十分に楽しめています。ではなにが足りないかというと、強いていえば機動性で、気合いを入れて撮影に行く場合は良いですが、通勤の行き帰りでスナップを撮る際に、やはり小さくて軽いレンズが欲しくなります。なにせFマウントレンズをZfcに装着するにはマウントアダプターのFTZが必要で、これが意外と重たいし、レンズを装着すると必然的に長くて大きいのです。
だったらこの部分だけは、Zマウントレンズで補えば良いと思いました。この役割を担ってくれるのは、
NIKKOR Z 40mm f/2
でして、私も入手してとっても良いレンズだと思っています。ただこれも強いていえば、マクロレンズであってほしいのと、常にカメラに装着するレンズとしては、プラスチック感なところが残念です。
そこで白羽の矢がたったのが、つい最近コシナさんから発売された、
Voigtländer MACRO APO-ULTRON D35mm F2
というレンズです。見た目は金属感があってかっこいいですし、最大撮影倍率0.5のハーフマクロレンズですがしっかり寄れます。絞りリングもありますし、もちろんフォーカシングリングもあって、しかも回転方向がどちらもニコンの純正品と同じになっています。私はマニュアルフォーカスは苦ではないですし、むしろフォーカシングリングのヌメリ感が大好きです。
それとコシナさんのZマウントレンズの良いところは、絞りリングの位置情報がカメラボディに電子接点を通じて伝達され、Exifに記録されることです。Ai-S以降のFマウントレンズでは、絞りリングは最小絞りに固定して、絞りはコマンドダイヤルでカメラボディからセットしてました。ところが、コシナのZマウントレンズでは、左手で絞りリングを回して絞りをセットし、右手でシャッタースピードを調節するというのができちゃうのです。この操作性って大事なことじゃないですか?
お値段はそれなりにしますが、これ1本でレンズ2-3本の物欲が収まるなら高くないです。持っていたZレンズの、28mm f/2.8, 40mm f/2の2本を売却して、こちらを購入しました。これでFマウントレンズとZマウントレンズの棲み分けができたように思います。つまり、日常のスナップはZマウントのMacro 35mm f/2を使い、カメラバッグを持って撮影に行く際には、Fマウントレンズを複数本持っていくというスタイルです。あースッキリした。
カメラの設定
このレンズでは,フォーカスの合焦をフォーカスポイントの四角い枠線が赤から緑に変わって知らせる機能が使えるのですが,デフォルトの設定では肝心のフォーカスポイントが表示されないようです.試行錯誤して下記の設定をすれば,これが表示されるのがわかりました.
カスタムメニュー→a オートフォーカス→a9 フォーカスポイント表示の設定→マニュアルフォーカス時の表示→する
あと注意しなくてはならないのは,電子接点はあるものの,カメラ側の信号で絞りを設定する電子絞り機構がないので,シャッタースピード優先オートは使用できません.とは言っても近頃のデジタルカメラでは,ISO感度をオートにしてマニュアル露出モードにすれば,シャッタースピードを指定した状態でカメラがセンサーの感度を調節してくれるので,実質的には問題ないかもしれません.
ちょっとだけ作例
カフェにて
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スカイツリータウンにて
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小樽市祝津漁港にて
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小樽駅にて
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奥のランプにフォーカスしました。
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手前のランプにフォーカスしました。
小樽運河にて
あいにくの曇天でしたが、思ったよりいい感じの写真が撮れました。
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光条がおもしろいです。絞り羽根が10枚なのがわかります。
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レンガの1個1個が個性的です。
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まあありきたりな構図ですが、肉眼で見るより美しいと感じました。
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なんか肉眼より写真のほうが良い感じ
小樽天狗山にて
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フェリーが入港してます
北海道大学にて
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北13条門の銀杏並木
京都駅にて
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なんか天井が複雑です。
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京都駅のミスドでは、抹茶フロートが飲めました。
墨田区にて
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ボケが独特ですね
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梅の花が一杯に写せます
まとめ
はっきり言ってこのレンズ、何の不満もありません.これ1本でおなか一杯の満足感です.これから通勤とか出張とか荷物を少なくしたいときには,このレンズだけ持っていきます.