Nikon D300に買い替えた訳
おつかれさまです.先日,念願の一眼レフカメラNikon D5100を手に入れたばかりなのですが,D300に買い替えてしまいました.D5100に大きな不満があったわけではありませんし,今でもお値段以上の良いカメラだと思っています.けれども,私のほうの事情が変化してしまいました.理由はこれから書いていきますね.
オールドレンズを手に入れてしまった
カメラを趣味にするひとにもいろいろなタイプが居るのでしょうが,はっきり言って私は芸術としての写真が好きというよりは,カメラそのもののメカが好きなんです.ですから,いろんなカメラやレンズを試してみたいのですが,これまでお金がかかると思い込んで封印してきました.ところが,その封印が一気にはじけてしまいました.なぜなら,オールドレンズがありえない安さで手に入ることを知ってしまったからです.バブル期とその前後の時代に,発売当時は高値の花だった高級レンズが,激減した飲み会1回分の価格で手に入るのですから狂喜乱舞のマイブームです.ついついYahooオークションで,Ai Zoom Nikkor 80-200mm F4.5を落札してしまいました.落札価格はたったの1080円.送料とあわせても約2000円です.
オールドレンズが使えない
ところが,D5100を含むD5000シリーズでは,AFレンズ以前のオールドレンズが使えないのです.正確には,マニュアルモードにすればシャッターは切れるので,まったく使えないわけではないのですが,露出計も働かないので,撮影してはモニター画面を見て露出を修正し,修正しては撮影するの繰り返しになってしまいます.さすがにそれはキツイ.私の技量では絞り優先だけでも良いので自動露出でないと実用性がありません.
では次のカメラは何を選ぶべきか?
普通に考えれば,Ai Nikkorレンズであれば露出計と絞り優先自動露出が使える,D7000シリーズを選ぶのが順当なところです.私も初めはそう思いました.お値段を考えるとD7000なのですが,悪くない選択かもしれません.D5100の発売が2011年4月で,D7000が2010年10月ですので,ほぼ同時期で,大きく見劣りする部分はないでしょう.お値段はD5100をレンズ付きで下取りにだせば,追加費用は1万5千円くらいで済みそうです.ところがです.下の記事を発見してしまったのです.
ニコンの3桁代はハイアマチュア・セミプロ向けのラインナップですから,発売時のお値段も相当なものであるはずです.でも中古の相場を調べてみると,ボディのみなら1万円くらいからあるようなので,お値段からみるとアリなのです.記事を見ると,DXフォーマット(APS-Cサイズ)のフラッグシップ機だったというところが強調されていて,琴線に触れてしまいました.
D300の発売は2007年11月ですから,D5100より3年半も前に発売された機種です.機能でみるとD7000との違いは,どうも動画が撮れるか撮れないかが大きな違いのようで,私はもともと動画撮影には興味がないのでそこは問題ありません.画素数が少ないとかISO感度が低いとかいう問題もありますが,一方で映りは素晴らしいとも言われています.あとは記録メディアがD7000がSDカードのダブルスロットに対し,CFカードのシングルであるところが見劣りしますが,それは許容範囲でしょう.安くてフラッグシップが優ってしまいました.私は自作PCも趣味にしていますが,いま計画しているPCのCPUは,なんとインテル第2世代のXeonE5-2690v2(ただしデユアルCPU構成)です.奇しくも安くてフラッグシップという点では共通です.
レンズをどうするか
D5100を中古で購入したときに付いてきた,AF-S DX Nikkor 18-55mm 3.5-5.6G VRをキープするか手放すかが悩ましいです.広角側が18mmから始まり,軽くて使い勝手が良いのですが,デザインがいかにもプラスチッキーで見ててちょっと残念な感じがします.結局,このレンズの下取り価格の4000円くらいで入手できるAi AF Nikkorの広角ズームレンズを探すことにしました.本当は18-35mm F3.5-4.5Dが欲しいのですが,それは予算を大きくオーバーしますので,Ai AF 24-120mm F3.5-5.6Dを送料込み約3000円で落札しました.このレンズは,予想以上に使えるレンズで気に入っています.
というわけで,カメラを買い替える前のレンズは,通常はAi AF 24-120mm F3.5-5.6Dで,もっと望遠が欲しいときに,Ai AF 70-300mm F4-5.6Dを引っ張り出し,背景ボケが欲しいときには,Ai AF 35-70mm F2.8Sを引っ張り出すという体制になっています.本当は明るくてヌケの良い単焦点レンズが欲しいのですが,Ai以後の単焦点レンズは,ズームレンズに比べて圧倒的に割高なので,私の財力では困難です.けれども,Aiになる前のオールドニッコールであれば比較的安価なので,今後はこちらを揃えていこうと思っています.もちろんAi改造は自分でやるしかないのですが,それもまたひとつの楽しみでしょう.
さっそくカメラを買いに行く
これで,レンズ付きでD5100を下取りにだせば,差額は1万円以下でD300が入手できるはずです.さすがにカメラは現物を見ないで買いたくないので,ネットで検索して中古の在庫がある隣の県のカメラの〇〇〇〇まで,ドライブがてらでかけました.
さらばD5100.十二分に楽しませてもらいました.
事前に電話しておいたので,取り置きしておいてくれました.D5100とAF-S DX Nikkor 18-55mm 3.5-5.6G VRのセットがB判定で下取り価格8000円,D300のボディが約15000円でしたので,差額は約7000円でした.4GBのCFカードが2000円しますので,乗り換えには実質9000円かかりました.最初からD300にしておけば良かったとは思いますが,買い替えにはまったく後悔してません.
D300の印象
なにせ,D5100に比べて3年半も古い機種ですから,残念なところもあるかなあと思ってましたが,まったくありません.すばらしい.やっぱりフラッグシップモデルは伊達ではないですねえ.ファインダーはとっても見やすいし,白黒液晶も便利です.
大きくて重いのはデメリットとも言えますが,高級品を所有している満足感はあります.食べ物も重量密度の高いものほど脳は満足感を得られるそうですが,カメラも同じようです.それにこの大きさのほうが手になじんで持ちやすいです.いやあ乗り換えて良かった.
ところで,ボディ内モーターのAFはというと,私にはとっても楽しい.レンズ内モーターのAFは確かに早くてスマートなのですが,メカが感じられないのです.ちょうどガソリンエンジンのあるクルマと,電気自動車の違いのようです.ボディ内の小さなモーターが,ギアを介して大きなフォーカスリングと重たいレンズを回すのはちょっと苦しそうで,ちゃんとレンズ内のメカをメンテナンスしてよと言っているようです.
こんにちはD300.これから楽しませてもらいます.
まとめ
発売時期が古いカメラに買い替えるなんて,進化が激しいデジタル機器ではありえない選択なように思いますが,そこがカメラという機器の特殊性なのでしょう.いまやレンズ内モーターによるオートフォーカスと,手振れ補正が当たり前になっていますが,D300のボディ内モーターによるオートフォーカスだってちゃんと機能しますし,メカが働いているのは見てて楽しいです.明日からもがんばろうという気にさせられます.
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?