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その2; カメラスタンドの自作
前回のあらすじ
前回は一眼レフカメラをゲットし,普通のPCに一眼レフカメラを繋いで,Web会議ソフトで使えるところまでいった.しかし,USBメモリへのライトプロテクトがかかった会社貸与のノートPCでは,ソフトが正常動作しなかった.代替え策として格安のHDIMIキャプチャーを試してみることにし,オーダーしたのだが,中国からの直送なのでなかなか届かない.そこでこれが届くまでの時間を利用して,カメラスタンドを自作することにした.実はこんな記事を見たのが動機である.
ruypeさん.大いに参考にさせていただきました.ありがとうございます!
モニターと一体化したカメラスタンドを作る!
机を広く使いたいので,PCモニターはできれば机の一番奥に押し込みたいのだが,カメラを載せる三脚をモニターの後ろに置くと,必然的にモニターが前に出てしまう.さらにモニターの中央には,モニターのスタンドがあるので,それを避けるように三脚を置かなくてはならない.そのため,カメラは中央からずれた位置に来る.カメラをWeb会議で使うと,いつも斜め横顔を映すことになり,なんだかおかしいことになる.そこで,モニターと一体化したカメラスタンドを作ることにした.
パーツと組み立て
上記の記事ではスチールアングルを使っているが,私は20mm角のアルミフレーム材を利用する.こちらのほうが任意の位置にスタンドを追加できて拡張性が高いからだ.幸いにも自作PCのケース用に調達したものが余っていたので流用した.長さはVESAマウントの間隔が100mmなので,最短で120mmあれば足りるが,拡張性をもたせるなら長いほうが良いだろう.自分できれいに切断するのは難しいので,カットした状態で購入するのをお勧めする.問題はカメラを支えるネジがアメリカ規格の1/4ユニファイ並み目ねじ1/4UNC(W1/4)という特殊なものという点である.近所のホームセンターにはこの規格のネジがほとんど置いてなかったが,かろうじてM6に変換する変換ジョイントがあった.これにさらにM6からM4への変換ジョイントを連結させれば,アルミフレームの側面に立たせることができる.反対側は雲台も変換ジョイントも雌ネジなので,両端雄ネジのジョイントでつなげればよいだろう.
変換ジョイントを3個使っていてみっともないが,正面から見て隠れる部分なので勘弁してもらおう.金属加工ができるひとなら,部品を作っても良いと思う.
さらにもうひとつの方法もやってみた.インチネジW1/4のタップを購入して,アルミフレーム材を加工してつくった.簡単な金属加工が必要だが,こちらのほうがすっきりしていると思う.
まとめ
サンデー工作で,カメラスタンドを作ってみた.これで机が広く使え,カメラも中央に来る.パーツを追加購入すれば,マイクや照明のスタンドも追加できる.市販品を買うのも良いか,自分でつくったものは,自分にぴったりのものが作れる満足感がある.
パーツリスト
・20mm角アルミフレーム長さ300mm.私はモノタロウから購入しましたが,Amazonからも黒いのが注文できるようです(ただし中国からの直送).
・直角アングル2個
・M4x15mmネジ(ワッシャ付き)4個
・M4角ナット3個
・1Way雲台(当初自由雲台を使っていたがこちらのほうが使いやすい)1個
・W1/4-M6変換ジョイント 1個
・M6-M4変換ジョイント 1個 (またはM6-M5変換ジョイントとM5-M4変換ジョイント各1個)
・雄ネジ1/4-雄ネジ1/4ジョイント
ご近所のホームセンターになさそうなものだけ,Amazonのリンクを貼っておきます.
<追記>多目的スタンドを追加する
ものづくりの作業を記録するため,机の上を上から撮影するスタンドが欲しくなった.
構造は見ての通り.アルミフレームを2本,45度アングルで接続した簡単なもの.さすがに一眼レフカメラは無理だが,コンデジやスマホを取り付けるには問題ない強度である.マイクスタンドにも兼用できそうだ.