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きみのお金は誰のため 著:田内学
この本も「あの本読みました?」と言う番組で取り上げられてて知った本だ。お金は愛する人を見つけた時に大事になると言う内容。お金はそれ自体に価値はなくて、人一人では意味が無い。遠くの誰か、未来の為に存在すると言うことを噛み砕いた小説で著した物だ。
主人公は佐久間優斗、トンカツ屋の次男である。先生との面談で高収入になりたいと言ったばかりに道徳的指導が入れられ帰りが遅くなった帰り道、七海に会う。七海は母を亡くしたばかりの金融関係で働くサラリーマン。豪邸の入り口がわからなくて優斗に道を聞いたのがきっかけだった。土砂降りの雨に降られて優斗も一緒にお金の向こう研究所と言う屋敷でボスの話を聞くと言う金融講座は始まっていく。
税金の導入によってお金が必要になる。
集めた税金を政府が使うことによって、お金が循環する。
お金は、個人にとっては価値があるが、全体では価値がない。
お金によって、人々が支え合える社会が実現している。
こんなふうに一章ごとにまとめが記されていて、頭の中を整理してくれる易しい本になっている。しかし、一読してお金の価値観が変わったかと聞かれたら疑問が残る。最終章はこうだ。
働くとは、お金を稼ぐことではなく、誰かの役に立つこと。
お金によって社会は広がったが、ぼくたちと感じられる範囲はせまくなった。
目的を共有すればぼくたちの範囲は広がる
ぼくたちの範囲をいちばん広げられるのは、未来を共有すること
そして、人を愛すること
このぼくたちと言う範囲が私は狭いと感じた。未来を共有する同士なんていないし、家族の枠から広げて目的を共有する人などいない。そして愛する人も心の中にしかいない。
読み物としては面白かったが、劇的に自分の内面を変えることにはならなかった。私が気になったのは税金の導入によってお金が必要になる。の部分と働くとはお金を稼ぐことではなく、誰かの役に立つこと。の部分だ。
どうしても、B型就労で日給400円には納得いってないが役に立ってれば働いてることになるんだなと思い金額の多寡に惑わされてはいけないと思った。税金は払う側と言うより、もらう側だし、しっかり働かないとなと思った次第だ。
私の圧倒的支出はタバコ代である。税金を貰って税金を払ってるような循環で生きていると思った。その中で誰かの役に立っているのだろうか?期待した割に私のマインドが劇的に変化した訳では無かったのが残念なところだ。
また暇ができたら読み直してみよう。少しは違う感想が持てるかもしれない。
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