ザイム真理教 著:森永卓郎
第一章 ザイム真理教の誕生
第二章 宗教とカルトの違い
第三章 事実と異なる神話を作る
第四章 アベノミクスはなぜ失敗したのか
第五章 信者の人権と生活を破綻する
第六章 教祖と幹部の豪華な生活
第七章 強力サポーターと親衛隊
第八章 岸田政権は財務省の傀儡となった
と、目次ではなっている。全190ページを細かく区切っているので一章を読むのは別に難しくない。ただ、統計や数字がやたら出て来るが森永さんの主張は分かりやすく展開される。アベノミクスはなぜ失敗したのか辺りから面白くなって来た。答えはもちろん、二度の消費増税のせいだ。異次元の金融緩和もアクセルになったが消費減税ではなく増税のブレーキが二度もかかったのが失敗だったのだ。
安倍首相は財務省の事をよくわかっていた。彼らに仕事をさせると一円でも税収を絞り、一円でも歳出は少なく見積もろうとする。第一次安倍政権の失敗でそれを見切っていた安倍首相は慎重に事を進めていた模様だ。あんなに憎かった安倍晋三が好意的に書かれていてだからあんだけ支持する人が居たのかと少し納得してしまった自分がいる。
税制も何もかも富裕層と官僚、公務員の為に庶民は増税をさせられている事がはっきりした。第六章と第七章は必見の内容である。
そして、コロナの事と岸田政権の対峙を書いて終了だった。岸田政権は特に緊縮財政で、再建の見通しは立ちそうに無い。それと異次元の金融緩和で円安になったんじゃないかと言う反問には答えてくれなかったのが残念である。とにかく財務省は解体しかない。国債は庶民の借金じゃない。個人の借金と国の借金は別物である。アベノミクスでそれは証明されたような物なのだ。
選挙に行かない自由などと言う言葉もあるが、それは現政権を支持してる事と何も変わりは無い。みんな選挙に行こう。強い野党を復活させて消費税を撤廃させなければ話は始まらない。
以上