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リーダーシップを深堀りしたら相手の最善を願うことで自分が救われることに気付いたSearch Inside Yourself

Search Inside Yourselfの研修に関する振り返り記事、最後です。
最後のテーマは「リーダーシップ」です。

過去の記事はこちらです。

リーダーがとるべきコミュニケーションとは

リーダーは、どんなに困難な会話の状況であっても、相手の立場を理解し、目的に対して役立つことを話し、どのようなタイミングや場所が適切なのか、という点を考えます。

それがなかなか出来ないんだよね・・・ということで、具体的な実践方法として「善意のある第三者の視点で考える」と教えて頂きました。

例えば、仕事で自分と相手が交渉をするとき、お互いの利益のためにコミュニケーションをとっていると、いつまでも経っても平行線のままで交渉が成立しません。
そこで、善意のある第三者の視点(具体的な誰かをイメージすると考えやすいです)で考えると、相手の意図と自分の意図を客観的に捉えることができて、全体最適の視野を持つことができるため、落とし所を見つけやすくなるよね、というものです。

個人的にオススメしたいのは、ここでもジャーナリングするということです。ジャーナリングについては、1日目の記事でも記載しました。

※こちらは参考記事です。

実際に僕がやったジャーナリングは、過去に失敗した仕事の経験を思い出し、善意のある第三者の視点で考えてみて、どうすべきだったかを書き出すことです。相手の立場や相手の利益を考えながら書き出していくと、当時の僕がとった行動や僕が話した内容は、相手のことを考えていなかったなと気付きました。

もちろん、当時の僕は「相手の立場になって考えるぞ!」と頭の隅では考えていました。しかし、交渉の当事者となるのでどうしても自分の利益を優先して考えていました。どうやったら相手を論破できるか、ということばかり考えていたように思います。

僕がジャーナリングで気付いたのは、相手の立場と相手の利益を考えていくと、両者が同じ分だけ均等に利益を取ることが難しい点でした。
(僕のケースではそうだっただけで、均等に利益を取れるケースもあると思います)

そのため、「そもそも何を基準をお互いの利益を考えるべきか」を最初に話した上で「始めから相手に対して多めの利益を与えるように会話する」という点を行うべきだったと分かりました。

このように、善意のある第三者の視点で考えると、今まではA案とB案しかなかったところ、全く新しいC案が出てくる、ということもあり得ると思いますし、両者が均等に利益を取れるような折衷案が出てくるケースもあると思います。

善意のある第三者の視点は持ち、本来の目的は何か、相手が真に望むことは何かを考え抜くと、仕事を進めやすくなりそうです。

「我慢すること」を選択するということ

コミュニケーションについて、研修中にあった質問で腑に落ちたことがありました。

「相手を優先にするあまり、自分が我慢してしまうことがある。こういったコミュニケーションはどうすべきか?」

確かにこれは僕もあります。リーダーという立場にいれば尚更、自分を押し殺してメンバーを優先にしてしまうこともあります。でも、我慢するというのは健全でないように思います。そこで教えていただいたことは、

「相手への尊重が自己犠牲にならないように、我慢することを能動的に選ぶ。自然と、気付かないうちに相手を優先して自分が我慢するという状態になるのではなく、意思をもって我慢する選択をすること。」

なるほど・・・
そういえばマインドフルネスは、感情をなくしたり、感情を押し殺すことではなく、自動操縦状態(オートパイロット)から操縦状態へ移行することだった、と気付きました。

感情に気付くこと。やはりこれが根幹にあるのだと再認識しました。

相手の最善を願う「コンパッション」

僕は、過去に経験した苦い出来事をたまに思い返し、ネガティブな思考へ陥ってしまうことがありました。過去のことをとやかく考えても仕方ない・・・と頭では分かっている"つもり"ですが、どうしても頭に浮かんできてしまうのです。

そこで質問をさせて頂いたところ、

「マインドフルで自分の感情を整えながら(足元を固めながら)、セルフコンパッション(自分に向ける思いやり)を続けていくこと」

と言っていただきました。

ここでリーダーにとっても重要な要素である「コンパッション」について、先に少しだけ整理します。

コンパッションとは「人に注意を与えて、寄り添う」というような意味で、相手の経験に気づかい、相手の最善を願うことです。(セルフコンパッションとは、自分の心に対して寄り添う=自分への思いやり、ということです)

これを学んだときに大きな気付きがありました。

相手の最善を願っていない自分のマインドを変えることが、自分への救いになる

ネガティブになってしまう過去の出来事について「全く相手の最善を願っていなかった」ということです。

正直なところ、攻撃的だった人や裏切った人に対して 僕の視点だけで考えると「やられた」という感覚が強いため、とにかく相手を負かしたいという気持ちが強かったです。失敗してしまえとまで願っていました…。

もしかしたらこの感情は当たり前かもしれません。客観的に考えると100%相手が悪いということではないのですが、自分の視点だけで考えたら、相手に対して怒りの感情が芽生えるからです。

しかし、これではいつまで経っても僕自身がステップアップしない・・・ということに気付き、相手の最善を願うように思考を切り替えました。

相手も人ですし、相手の立場もあります。本当かどうかは分かりませんが、もしかしたら本当は意図せず攻撃的になっていたのかもしれません。

いろいろあったけど、それでも相手も上手くいって欲しいと最善を願います。

このように考えていくと、ネガティブだった出来事に対する捉え方も少し変わってきました。以前は、ネガティブな感情が芽生えたり、当時のことを思い出して怒りの感情が湧いたり、後悔の念を抱いていましたが、捉え方を変えた今ではそういった感情が薄れています。

つまり、相手の最善を願うことで、僕自身が救われている、という感覚です。無条件に相手の最善を願いなさい!というのは難しいのですが、最終的に自分も救われるのであれば最善を願うべきだ、とロジカルな思考をすることで最善を願えるようになった気がします。
(もちろん、100%克服したわけではありませんが、確実に前進しています)


習慣化していく!という宣言

相手の最善を願うことで自分自身が救わることに気付いたのは、実は4日間の研修が終わった後のフォローアップ研修のときでした。

一度頭で理解してもすぐには落とし込めないこともあるので、やはり何度も繰り返し考えることや教えて頂くことが重要なのだとよく分かりました。

あとは、最近毎朝マインドフルネス瞑想をやっているので、自分自身がマインドフルネスに近づいているからかもしれません。(これはまだ本当に分かりません…)

常に教えて頂いたことを考え続けるのは正直難しいので、出来るだけ習慣化していくように、「マインドフルネス瞑想」「SBNNR」「マインドフルリスニング」「ジャーナリング」「コンパッション」は続けていこうと思います。

あとは自分の結果で示すだけなので、頑張ります!


最後に・・・

今回はこちらの研修に参加させて頂いたのですが、最後にとても良かったことを1つシェアして終わろうと思います。

それは、一緒に受講していた方たちです。

皆さんマインドフルリスクニングをしてくださいますし、自分の弱みをさらけ出してお話しされますし、とにかく前進しようとする意思も伝わってきました。そういった姿勢で暖かく受け入れてくださるので、僕も弱みを出すことができました。本当に有り難いことです。

今回の研修はコロナの影響で完全オンラインで行われたため、受講者の方たちとはリアルの場で一度もお会いしていませんし、ワークで一緒にお話しはしたものの、長時間お話したわけではなく、受講者の方全員とお話ししたわけでもありません。

でも、最後は全員に対して「仲間」という感覚が芽生えました。
Search Inside Yourselfの研修プログラムも相まっているかもしれませんが、すごく不思議な感覚でした(もちろん良い意味で)。

一緒に受講された方たちの最善を心から願っています。
ありがとうございました!

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