INTJ女、脳を愛そうね
希少だけれど羨ましがられることの絶対にないINTJの皆さんこんにちは。
私はMBTIが流行り始めてから何回やってもINTJになる生粋のINTJ女です。
血液型診断とか絶対あってないし占いとかもふんわりとしか信じないタイプだけれど、MBTIだけは信じたいと思ってしまうのはINTJとしての生きづらさに理由がついたからだろうか。
INTJ(建築家)の特徴は以下の通りである
論理的:物事を論理的に考え、客観的な判断を下す。
洞察力:物事の本質を見抜く力がある。
独立心:自分の意見をしっかりと持ち、周囲に流されない。
独創的:新しいアイデアや革新的なものを好む。
分析力:物事を深く分析し、問題解決能力が高い。
完璧主義:完璧を目指して努力する。
批判的:物事を批判的に見る。
冷淡:感情表現が苦手で、冷淡な印象を与えることがある。
孤立:人と接することが苦手で、孤立しがち。
ちなみに検索してみると「INTJ 性格が悪い」「INTJ 嫌われる なぜ」とか出てくる。悲しい。
頭の回転が早いし頭がいいとされるけれど、それはイコール仕事ができるとか成功するとかでは決してない。ましてや女であると、わりとよくあるのが「生意気」だとか「頭が硬い」だとか「冷淡」だとかそういう評価である。
私はこれまでそれなりに人生をうまいこと渡り歩いてきた自負があり、自分一人のことであれば計画を立てて分析して順調に進められるタイプであるなと思っている。ただ一方で、「なんで!?!?!?!?」と思うこともたくさんあったし、そういう人と一緒にいると信じられないくらい疲弊するので、私はどこかおかしいんじゃないかと思うことも多々あった。
いくつか例をあげる。
何度言ってもどれだけ注意しても遅刻をやめない人
みんなでAにしよう!と決めたのに土壇場になってBでよくない?と言い出す人
禁止されてることを「ばれないっしょ」で突き進む人
論理的にはAが最善なのに、気持ちだけでBを選ぶ人
その考え方は理不尽だと説明しても理解されず、気持ちだけで本人の理屈を押し付けてくる人
Aがいいんだよね、と相談されたのでそれならAにすればと言えばでもやっぱりBもよくて〜とずっと決められない人
信じられないくらい予定を詰め込んだ後に疲れてて〜とドタキャンする人
毎晩泣きながら電話してくる人
来週が締め切りとわかっているのに何もせず直前で焦る人
締め切りを余裕で守らず締め切りがすぎてからも何も言わない人
いやこうしてあげるとMBTI関係なくヤバい人たちな気もするが、まあそういう人たちに対して、おそらく私は過剰に苛立ってしまう。「なんで!?!?!?!?」と思ってしまう。
これまでの人生で遅刻したことは体調不良や猫の体調不良以外では一度もないし、締め切りをやぶったことも一度もない。Aと決めた後にやっぱりBにしようかな〜となったことも滅多にないし、予定を詰め込みすぎて疲弊してドタキャンするといったこともない。こうして書くと品行方正な真面目ちゃんという感じになるが、別にそういうわけでもなく、というか決まっていることをブッチする方が気持ち悪くない?と思う。
締め切りを破るとか遅刻するとか、そうしたことで自分が楽になることよりも、相手に謝罪したり相手のことを慮るほうがはるかに面倒だ。Aと決めた後Bもよかったかも〜と悩んでいる時間がもったいないし、そもそも何かを選択するときには条件を洗い出してその時の最善を選ぶので迷うはずもない。悲しいことがあっても誰かにそれを聞いてもらったところで解決しないのならば相談するよりXで吐き出すだけ吐き出した方がましだし、逆にだらだら悲しい話をずっとされても「で、あなたはそれを私にどう解決して欲しいの?」と思ってしまう。
冷たいわけではなくて、いっしょにだらだら悩んで悲しんでえーんとなるよりも、解決策を見出す方がよほど建設的じゃない?と思ってしまう。その方があなたのためになるし、その方があなたの悲しみをいち早くクリアにできるんだからよくない?と思ってしまう。
結果、友達は多くはないし、仲良くしている友達に聞くと結構IN型が多いのでまあ同じタイプだからかなとは思う。友達が少ないことを残念に思ったことはないけれど、小中高では友達が少ないことで損をしているような気がしたので、「友達が少ないやつ=ダメなやつ」みたいな考えがなくなるといいなと思っている。友達がいなくても私は私の決めた人生を着実に歩む方が好きだし、数少ない友達と年に一回くらい会うだけでも幸せだし。
けれど一つ問題なのは、完璧主義で分析大好き、曲がったことが大嫌いなINTJがうっかり社会の荒波に揉まれて鬱病になったとき、完全に詰んでしまうということである。
完璧主義→鬱病なので何も完璧にできなくてしんどい
じゃあゆるくやるか→ゆるくやる自分が許せなくてしんどい
分析大好き→私が今この状態になっている原因である会社をやめるべき
曲がったことが大嫌い→会社を休むとか絶対無理
無理やり休みを取る→生産性のない自分には価値がない
詰んでしまうねえ。
私は実際こうなったし、薬も効かないし、相談できる人もいないし、親は親で結構相性が悪くて(親のMBTIは主人公タイプ)余計悪化。地獄のような一年を過ごしたのであった。
ではどうやって回復したのか?
回復していません。
たぶんね、回復しません一生。ここまでくると自分を騙しながらなんとか毎日を生きるしかない。私の頭の中は1年間が長い円形の形をしており、拡大するとカレンダーのようになっているのだが、一日を終えるごとにそのカレンダーを頭の中で塗りつぶしていく。そうしてタスク処理をする容量で毎日を暮らしている。
一度鬱病になってからこういうふうに生きてみたところ、一日終わればリセットされるので前よりも生きやすくなったが、その弊害として記憶力の著しい低下が見られる。昨日何したかが思い出せない。ご飯何食べたかとか、3日前に何してたとか思い出せない。というか、思い出すことがとんでもなく苦痛なのである。そんな過去のことを考えたくない。考えるとまた分析してしまうし、完璧ではなかったであろう日々を再考するだけで疲弊してしまう。
そんなわけなので、私は本当に今記憶があまりないのです。先月何をしたかも思い出せません。けれどなんとか生きているし、冷酷だと思われようがなんだろうが、正直もうぐるぐる回る頭を誰か止めて欲しいよと思う。ただこれは16タイプに分類した時の性格のうちの一つであるとわかっただけでもだいぶ救いである。つまり私と同じような人も必ずいるだろうということの証明でもあるからだ。希少だけれど。
INTJの男はいいな、と思うのは、なんとなく世間では男性が冷酷でも仕事をチャキチャキするタイプであれば多少対人能力がなくても「なんかかっこいい」と評価されるからだ。ずるい。私は色々な男性に会うたびに可愛げがないとか冷たいとか頭いいんだね(笑)みたいな反応をされてその都度殺意を沸かせてきた。かつての友人には男に生まれたら人生成功してたろうね(笑)と言われた。いや(笑)って。
INTJ女、生きづらいね。鬱病のINTJ女がいたらより生きづらいよね。仲間だね。でも私は、自分の脳のことを愛しているし、自分は負け組ではないと思っている。というか人生に勝ちも負けもない。今勝って見えるような人も過去にとんでもない負けを経験しているかもしれないし、今負けている人もこれからは勝つことだって大いにある。そもそも何を持って勝ちとするのかの価値基準も曖昧だし、比べたところで意味なんてない。泥水啜ってハイブランドを買うことは泥水部分は負けでもハイブランド部分は勝ちだし、楽に生きてSHEINだとしても楽に生きている部分は勝ちだしSHEINは負けかもしれない。楽に生きてハイブランドに見える人は絶対に、負けている部分を人に見せていないだけだと思う。であれば、我々INTJ女は愛すべき脳を愛していこうではないか。それを持っていることが我々の財産である。
今私はキャリア形成の真っ最中である。対人能力になんがあって部下とのコミュニケーションに信じられないくらい苦戦している私がどこまで社会と戦えるのか、私は自分の脳を信じてやっていこうと思います。
だからINTJ女たち、一緒に最高の人生を歩もうね。
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