優秀な営業マン像はINTJ女が求めるファンタジーなのか(家探し編)
先日こんな記事を書いた。
要するに曲がったことが大嫌いで他人に厳しいINTJ女(しかも長女)(終わり)って生きづらいよね〜〜〜でも私は自分の脳みそがだいすき♡という話ではあるのだが、早速実生活で再び「なんで!?!?!?!?」と思うことが起きてしまったのでせっかくなので書きます。
普段から自己分析をしまくっているINTJ女、外交的思考(T)を重ねた上での内向的直感(N)に基づいて物事を判断することが多い。なので周りから見ると結構直感というかノリで生きてる人っぽく、決断が早いと思われがち。物を買うとか、行きたい学校や会社を決めるとか、そういうライトなものから人生に関わるものまで割とスパンと決められる。
そんなわけで突然「あ、家買わなきゃ!」と思い立ち、色々なところへ内見に行った。
二日間で4件。エリア色々。
そこで計4人の営業マンたちに出会って、早速「なんで!?!?!?!?」と思うことがたくさんあり、というかもはやそれを通り越して苛立ちがハンパなく、一方でこれは私がINTJ女だからなのか?もはやわからなくなってしまったのでお仲間の皆さんは「わかる〜」と思ったらいいねをしてください。
身バレ防止と不動産というややセンシティブな話題、私自身の物件へのこだわりは今回本質ではないので割愛します。
1件目:生活苦ローン提案人、Aさん
⚫︎全体感⚫︎
・4人の中では普通(だとのちにわかる)
・何も知らない我々に丁寧に基本的なことを教えてくれる
・競合他社の悪口はあまり言わない
・話の流れはスムーズ、2Hくらい
・良いことも悪いこともちゃんと話してくれる
⚫︎やや「なんで?」ポイント⚫︎
・最初に予算を伝えていて「いけますね〜」と言うが、のちに+3桁万円追加でかかることをさらっと伝える
・ギリいけるが生活苦になること確実なローンの提案をしてくる
⚫︎所感⚫︎
庶民の我々にはわからない「投資家目線」があるのだと知りました。僕なら50年ローン組んでも買いますね〜とヘラヘラしてたのでそういうもんっぽい。今回の「なんで!?」は我々が無知だった可能性が高いので彼は多分悪くない。というかむしろ普通かも。だけど全体の予算を伝えているのにあとからさらっと+追加ポイントを言われると、それ聞いてなくない?てかそれなら予算オーバーだからそもそも買えないし(買えるけどギリギリすぎて普通は買わないレベル)2時間話聞いた意味ってある!?お互い時間の無駄では!?と思ったのでやや「なんで?」ポイントとします。INTJって結構効率厨なことあるし決断早いから、「無理!」って思ったものが覆らないんですよね。少なくとも私はそう。だからもっと早めに言ってくれればお互いさっさとさよならできてゆっくりランチができたのにね、と思った。
2件目:素直で人間らしすぎる、Bさん
⚫︎全体感⚫︎
・4人の中では一番普通(だとのちにわかる)
・会話の間合いは悪くない
・話の流れは比較的スムーズ、2.5Hくらい
⚫︎「なんで?」ポイント⚫︎
・競合他社の悪口をそこそこ言う
・「あそこはこのオプションがないんですよ〜」「あそこは場所がね〜」とはっきり悪口を言う
・一つの棟についてめちゃくちゃ細かく語ってモデルルームも見て「これ・・・なのかなあ・・・」となったタイミングで「実はこれもあって〜」と終了15分前に新しい棟を紹介され、結局それで見積もり作成になった
・こっちがマイナスに思っていることを口にすると完全無視を決め込む
⚫︎所感⚫︎
良くも悪くも一番人間だった。人間らしい受け答えなので多分素直な人なんだと思う。素直だから悪口もでちゃうし素直だから「こっちがいいかも!」ってなったらそっちを紹介しちゃう。でも都合が悪いことは無視。それはね、別にダメじゃないんだけど誠実性には欠けますよ。見積もり出してもらったのはありがたいけど結局その棟についてよくわからんままお金だけ算出されたので、なんだかほわっとした印象になってしまった。いずれにせよこの物件は致命的に合わないポイントがあったので検討外ではあるが、こんだけ高い買い物をさせるんだからもう少し信頼性の高い対応をしないと成約には至らないんじゃないかなと思った。時間の無駄とは思わなかったけど、正直このあと見に行こうとしている物件の悪口を言われまくったのは純粋に「なんで?」ポイント。そうなんだ、とはなるが、ならおたくのほうがすてきなんですね!とはならなくない?たとえば圧倒的に我々の希望から外れていれば「あそこはそもそもあってません」と教えてもらえれば大変ありがたい(効率厨なので)けれど、気にもしていないところで「このポイントはマイナンスなんですよ!」と主張されると「そうか・・・?」としかならない。唐揚げ弁当が食べたい人にあれはのり弁なんですよ〜と言われたらまじか!とはなるが、あそこの唐揚げの付け合わせはじゃがいもじゃなくてパセリなんですよ〜と言われても別にそれはどうでもいいな・・・?となってしまい、ただただ性格が悪い人だなと思ってしまう。有効な手段ではない。
3件目:話の反復横跳び、Cさん
⚫︎全体感⚫︎
・売りたいんやなあ・・・・
・残りわずかだからさっさと売りたいんやなあ・・・・
⚫︎「なんで!?」ポイント⚫︎
・明らかに合わない条件があることが序盤にあるとわかったため、同じような物件で条件に合うものが一年後に出る話をしてくれたが、なぜか毎回明らかに合わない条件の物件に話が返ってくる
・「選べるんですよ〜」「あ、でも今回は選べないです」「あ、でも別の物件なら選べますよ!」という無意味な行ったり来たりが何度もある。
・離席が異常に長い
・こちらがマイナスポイントを言った時の「はあ・・・・・」と言う謎の間
・こちらの返事待ちなのか、顔色を窺っているか不明の間
・他社の悪口がエグめ
・安さアピール
⚫︎所感⚫︎
なんだろうね、話がとっ散らかる人なんだろうね。というか本当にこの人物件売ることできるのか?と言うレベルであっちこっちに話が飛ぶのでこちらも信頼性が低い。INTJあるあるだと思うんだけど基本的にだーっと話されても頭の中でリスト化できたり条件分岐ができて話を進めていけるので、あっちこっち飛ぶ人だと大丈夫かこの人、となってしまう。で、何度も「いえそもそもそれは無理なので〜」と説明する羽目になり、ややうんざりしてくる。無理な話に時間を使うな。で、おそらくマニュアルなんだけどきっちり2H案内されて、でも正直「あ、この物件は条件に合わないですね、来年同じような物件で条件に合うのが出る予定なので、いったん今日はモデルルームだけ見て資料だけ渡します!希望があればざっくり見積もりも出しますよ〜」でいいと思うんよな。そもそも不動産価格はこの一年でもだいぶ高騰しているので、来年には参考にはならないので今日見積もりを出されても困るし。これもお互い時間の無駄でしたね案件。我々みたいな明らかに即買わない顧客の対応方法って二つあって、一つはそれでも丁寧に話して信頼性を勝ち取り、別のものを売るパターン(ジュエリーとかのハイブランドに多い)二つ目はサクッと返してこまめに連絡を取るパターン。で、思うんだけどいわゆるハイブランドって(ハイブランドによるけど)比較的こういう丁寧な案内をしてくださる方が多いように思っていて、極細客でも毎回しっかり案内してくれるので節目の時には買おうとなったりするわけです。で、不動産ってその辺のハイブランドよりは高いわけじゃないですか明らかに。そのくせ、全然そのレベルの接客ではないんですよね。うん千万、一億超えてくるものを扱っているにしては全体的に雑。これなんでなんでしょう。バイトなの?仲介だとしてももうちょっと丁寧にやらんか?(しかもここは仲介ではなかった)そんなわけで、最終的に「この人からは買いたくないな」となって終了。
4件目:結局誰が担当なんだ!?D,E,Fさん
⚫︎全体感⚫︎
・なんだったんだ
⚫︎「なんで!?!?!?」ポイント⚫︎
・まずDが案内。ここで諸々背景やら個人的な事情やら物件へのこだわりを話す。なるほど〜となるが「うち、このくらいの価格ですけど大丈夫ですか?」と言われる(そもそも某カウンターで聞いた話とだいぶ乖離がある)(が、これは3H後にキャンペーン←!?で某カウンターで聞いた価格になることが発覚するので、おそらく「え〜〜安くなるんだ〜〜〜」待ちだと思われる)
・Dには「物件はさっき歩いて見に行ったんですよ〜」と話すが、そのあと「物件の案内をします!」とEが登場。「周辺も車で案内するので〜」と言われてついて行ったが、まさかの行きは車、帰りは歩きだった。しかも周辺の案内は歩きの時だったのでぐるぐる歩くはめになった。超疲れた。
・すでに話した個人的な事情、すでに物件は見ていることを話すとまったく引き継がれていないので困惑するE。困惑しながら街灯もなく真っ暗な(夜でした)工事現場で図面を広げて説明をしだす。この時点で何度も同じ話をしなくてはならないのと寒いのと疲れているのでこちらも疲弊。
・なんとか営業所に戻ってくる。「Dを呼びますね〜」と言って去っていったEが戻ってきて突然案内を始める。しかもその、なんと言うか割とどうでもいい選択肢を迫ってくる。(例えるならば缶ビールを注文するときにプルタブの色は金と銀どっちがいいですか?みたいな、いやまだ検討段階でワインかビールかも迷ってるのにそれきめなくてよくない!?レベルの話)ここでINTJ女(性格悪いと書かれがち)イライラが止まらなくなり「すみません、ちょっと疲れておりまして、この辺の話はもう大丈夫なので次に進めてもらいますか」と伝える。
・E、「物件に詳しいものを呼んできます!」と去ったが再びEが出てきて(なんで????????)辿々しく説明をしだす。INTJ女「あの、あとどのくらいかかるかもわからないですし(この時点で2H)、そもそもDさんはどうしたんですか?緊急対応とかですか?」と聞く。E、「そういうわけではないんですが・・・・すみません、確認してきます」と去る。
・E、「責任者を連れてきました!」とFを召喚。この時点で2H。F、颯爽と名刺交換(なんで???????)(そもそもDは?????)
・F、すでにDとEに話した内容の質問をし出す。INTJ女、呆れて言葉を失うが幸いにもパートナーが相手をして丁寧に経緯を説明(偉すぎ)
・F、そこからしっかり細かい話をし出すが、質問をするたびに「資料とってきます!」と離席すること3回。まとめて持ってきてくれよ。挙句スケジュール出してくれって言ったら真っ白なスケジュールに流れだけ書かれた紙を渡してきた。
・F、クロージングに入る。我々はもはや疲労困憊でお通夜状態だがめげずに「今まで見た中でどのくらいの位置にいますか!?」「希望にあってますか!?」「懸念点はありますか!?次回の予約とりますが来週土日のスケジュールは!?」とめげない。パートナーも流石に絶句。
・次回は大丈夫です、と丁重にお断りして帰路。
⚫︎所感⚫︎
無駄が多い。
かつて私は客単価150万〜1000万円くらいのものを販売していたのだが、そりゃもう徹底的なマニュアルがあり所作や身だしなみや言葉遣いなど非常に厳しい環境にいた。だからこそ、それの⚫︎倍以上の商材を売る人たちにしてはあまりにもレベルが低くないか?と閉口してしまった。
疲れ果ててラーメンを食べて帰宅したわけだが、そこで思ったわけである。
「これは私が他人に厳しすぎるからなのか?」
大人になって自分と他人は違うと嫌と言うほどわかったし、効率厨で分析厨かつ他者とのコミュニケーションに難があるINTJは誤解されやすく、求めるレベルが高いということもわかった。世の中にはこうした営業マンが溢れているし、それでもみんな物件を買っているわけだから、べつに彼らが間違っているわけではないのだろう。100%希望通りの物件など存在しないように、100%希望通りの人間などいない。
けれど私は知っている。そこそこ客単価が高い業界で、非常に高いレベルの接客をしてくれるひとたちのことを。彼女たちはおそらく不動産業の営業マンよりも給与は安いし年齢も若いが、こちらに気持ちよくお金を出させてくれるような徹底した教育がなされていると感じる。だからきっと、100%希望通りの人間はおらずとも、私が思う優秀な営業マンはファンタジーではないはずなのだ。
けれど、希望通りの物件かつ希望通りの営業マン、なんてことはあり得るのだろうか。両方ファンタジー級なのであれば、そんな奇跡は起こり得るのだろうか。けれど一生に一度と言われる物件購入なのだから、そのくらいの奇跡を追い求めるべきなのか。
と思うんだけどね。昨今、本当にありえないくらい物件価格が高騰しているんですよ。ファンタジー求めてギャンブルしまくるくらいならさっさと買った方がいいくらい、来年どうなってるかもわかりません。そうなってくるともはやファンタジー営業マンの方を諦めるべきなのか?己の価値観を変えるべきなのか?でもこんな高い買い物を、嫌いな人から買いたくないじゃないですか。これはMBTI関係なくみんな持ってる感覚だと思います。私は個人営業も法人営業も経験しているので「お前の数字にさせるかよ!!!!!!」という意識もある。逆に、物をそこまで気に入ってなくても買うこともあるわけです。その時は「あなたの数字に貢献したい!!!!!」というメンタル。これはINTJあるあるなのか?違うか。
そういうわけで物件探し第一弾は疲弊に疲弊を重ねて終了しました。どうせローン組むし月々の支払いは今と変わらないし、でもそれはこちら側が思うことであって営業側がそう思って月々の支払い、賃貸と同じ感覚で売っちゃダメでしょう、と思う。そもそもクロージングが下手すぎる。うん千万の家をぽんと即決する人なんてそんないないと思うんだけど(いるのか?)「今のお気持ちは!?!?!?!?」って食い気味に来られても困る。今のお気持ちなんて疲れたな〜お腹すいたな〜だけですよ。本当に。
物件探し、疲弊したのと今じゃなくていいなとなったので来春くらいに再び始めるので、また何かあったら書こうかな。ファンタジー営業マンに出会えますように。
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