歴史から見る生活の質と選択の自由の向上
現代は確実により良くなっている。劣化しているなどの意見があるが、それはありえないと断言できる。
もちろん良くなっているというのは主観でしかないため、ツッコミどころ満載ではあるものの、やはり、歴史を見れば見るほどより良くなっていると確信する。
その理由は3つある。
1、労働時間の減少
2、衣食住にかかるコストの減少
3、情報のアクセスの民主化
1、労働時間の減少
・1870年代は労働時間が週62時間!?
1870年代のアメリカでは週62時間が平均労働時間でした。西ヨーロッパ各国も多いところだと、ベルギーで週72時間。法の整備と労働生産性の低さが要因だろう。
今では過労死ラインだろうが、当時はクビになることが怖くて辞めれなかったようだ。現代はインターネットの時代であり、労働者と経営者の需要と供給を容易にマッチングすることができる。
しかも現代では企業の人材獲得競争が起きている。これは良い福利厚生を競争するとも言えるだろう。「好きなことで生きていく」という言葉も生まれた。
好きなことで生きていくの背景には、衣食住にかかるコストの減少が挙げられる。
2、衣食住にかかるコストの減少
ここでいうコストとは、具体的に時間とお金のことだ。家電製品、電気や水道の整備により、衣食住に費やすコストは、自分のやりたいことや価値あることに置き換わった。
洗濯板で洗濯したり、食料保存のために燻製を作ったり、編物などと考えるだけでもかなりの重労働であるのは間違いない。
この状況からしたら確かに「働かざる者食うべからず」は説得力を感じる。(笑)
3、情報のアクセス
学校に通うことの意味は、情報にアクセスするためである。逆に言えば、大学に行けないだけで情報の格差は酷くなる。上記のように、家事の量などを考えても勉強する時間は全くない。
しかし、現代にはコンピューターからインターネット、そしてスマホが広まった。この社会的意義は計り知れない。誰もが情報にアクセス可能になり、ノウハウが共有される。
もし、スマホがない状況でダイエットするとなったらどうするだろうか?
今ではググればすぐにやるべきことがわかるが、一昔前なら手探りでそれだけで辛くなるだろう。
話は変わるが人間の弱点に、進歩を評価できない又はネガティブな側面ばかり見てしまうことがある。過去から見れば進んでいることを、今現在だけを評価してしまう結果が脱資本主義の話だろう。
資本主義も完璧ではないのは確かだが、今までの制度(貴族政や王権政)の中で一番まともであるのではないか。
もちろん、セーフティーネットの整備だったりは当然必要であるし、人間の精神性の向上は必要不可欠であるのは間違いない。そのために教育があるのなら大賛成である。
私達は、仕事や教育などをゼロベースで考え直す時期なのではないだろうか?