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初めての同人誌制作の記録 その2
その1はこちら
夫に「日記を本にする」と伝える
私の日記には、登場人物として夫がよく出てきます。それもそのはず、当初の予定では、10年後20年後の夫のみを想定読者としていて、彼との思い出を残すためにこの日記を書いていたからです。でも、もっとたくさんの人に読んでもらいたいと思うようになって、それを本の形にするなら、夫にもその承諾を得なければ…と思っていました。でもなかなか言い出せない。日記を書いていること自体、夫には言っていなかったし、(当初は、10年後くらいに言えばよいかと思っていた)何となく日記を書いて外に出したいと思っていること自体が何となく照れくさい……。そして万が一、反対されたらどうしよう、という懸念も少しだけありました。
しかし、文フリに申し込んだその日、いよいよ言うかと決心して伝えます。
するとあっさりと「いいじゃんいいじゃん、やりなよ」とokを貰います。いいんだ。やりたいことをやってもいいんだと、当たり前のことを実感して視界が開けます。(ちなみに、唯一の友人にはまだ本を作ったことを言えていません。なんか照れるので……いつか言える日が来るだろうか…)
5/11 初めて文学フリマに行ってみた
noteに書いていた日記に大幅な加筆を加え、原稿を整えていく日々。これが面白いかどうかは正直なところは分からないけれど、もともと文章の勉強もろくにしていない自分が書いているのだから、面白い物なんて書けるわけがない、ただただ自分に起こったことをできるだけ正確に書いて残すことだけに集中する、と決めてキーボードを打ち続けました。
そして5/11、初めて文学フリマに行ってみて、買った本を読んであまりにも全部面白いので、「皆さんすごいな……それに比べて私の文章は……」と落ち込みます。
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デザイナーさんと打ち合わせをする
百万年書房の北尾さんに紹介していただいたデザイナーの方は、三上悠里さんです。是非↓HPをご覧ください。とても素敵なお仕事の数々!!!
打ち合わせの時に主にお伝えしたことは、
・私は、のびのびと生きている自殺遺児の人に会ってみたくて、そのために自分の体験を本にしてみたいと思っている
・本のサイズは文庫本サイズにしたい
・日記の本を2冊、同時進行で作成して12/1の文フリに出たい
・表紙に載る自分の名前は青色にしてほしい などなど。
この日に書いた日記を抜粋します。
デザイナーさんの事務所へ。こんな素敵な事務所で働いている人が、私の本のデザインを……??もさついた毛並のぬいぐるみたちと暮らして、たまに死が出てくるような日記だが……と、また脳が混乱し始めそうになるが、いやいや、お願いするからには、楽しむぞと思い直す。そう、楽しむためにやっているのだ。楽しみたいからやる。しかもプロにデザインをやってもらうのだと思うと、もう嬉しい。
頭の中でぶわぶわと考えていたことを伝え、でもお任せしたいという希望も伝え、お任せするからには迷惑かけられんぞと強く思い、お土産をいただき喜び、私も持参したクッキーをお渡しし、事務所を後にした。
帰りの電車の中で、川にかかる橋を見た。水が光って揺れて流れている。生きて大人になって、よかったと思った。電車を降り、ただ嬉しくて横浜駅周辺をぐるぐる歩いた。このままでは永遠にぐるぐる歩いてしまうと気が付いて、スープストックに入り、見知ったメニューを食べた。
デザイナーさんに依頼できてうれしい、と喜んだこの後、自分なりに作成した原稿に誤字脱字がたくさんあり、また落ち込みます。
葉々社「本屋と相談」で相談してみる
自分の原稿の誤字脱字の多さ、そして文章を書く時の基本的なことが分からないまま何とかやっている現状を相談する為に、葉々社「本屋と相談」に参加申し込みします。
【第3回 本屋と相談 参加者募集】
— 葉々社 (@youyousha_books) April 27, 2024
第3回 本屋と相談 の参加者(2名のみ)を募集します。
本屋の開業を目指している人
本作りに興味のある人
ご参加お待ちしています。 pic.twitter.com/QbmDSkoDrC
以前、葉々社さんに行った際、本を買いつつ自分も同人誌を作ってみようと思っていると話す私に、店主の小谷さんがとても具体的にいろいろ教えてくださったことを思い出し、相談会でさらに具体的に質問してみようと思ったのです。校正の仕方、本の価格の決め方など、様々なことをアドバイスいただきました。そしてなんといっても「本を作るのも売るのも楽しいよ」という雰囲気が嬉しかった。これは、小谷さんに限らず、本を作って売ると決めてからお会いした皆さんに共通しているのですが、皆さん本を作るのも売るのもとても楽しいよ、という雰囲気で優しく接してくださるのです。出版不況と言われている現状、まして私は箸にも棒にも引っかかっていない素人なのに、皆さんとても優しかった。本が出来たら、皆さんにお礼したいなと思いつつ、原稿の校正を頑張りました。
(続きます)