『自閉症スペクトラムなんてたくさんいるじゃんと言われた』
障害を友達に打ち明ける理由
私は仲良くなりたい友達には、自閉症スペクトラムの事を打ち明けることがある。
それは理解して欲しいという思いや、知っておいて欲しいという私のわがままでもある。
仲良くなるために私には障害が多い。
感覚過敏により急に具合が悪くなってしまったり、過集中により物事に意識を取られてしまったり。
一緒にいることで迷惑をかけてしまう事が多いからだ。
障害への理解は難しい
最近仲良くなった友達にお酒の席の場で打ち明けた事がある。
打ち明けようと思っていなかったが、理解者が欲しい私は打ち明けることにした。
私の過去の話や家庭の事情。
一通り話終わると友達は、
「やっぱりそうなんだ。」
と大体言う。
やはり、関わっていくうちに何かしらの違和感を感じてしまうのだろう。
友達の様々な反応
とくに否定してくる友達はいなかった。
いままで通りに接してくれる友達や、変に気を遣いはじめる友達。
実際あまり、障害のことを話していい思いはしたことない。
だから私は人に打ち明けるべきではないなと最近は思っている。
認知が広がったことによる困難
自閉症スペクトラム、ASDという名前を知ってる人が結構多い。
友達に打ち明けた時も元々知ってる人も多い。
それだけ自閉症スペクトラムやASD、発達障害も認知が広がってるんだなと感じる。
グレーゾーンを含めたら、発達障害は珍しくないという認識になった。
だからこそ、障害が少し軽く見られたり、大した問題ではないと思われる事も増えた。
理解してくれるというよりは、
「そうなんだ、だからなに?努力すればできるよね?」
と言われる事が多い。
世の中に発達障害自体の理解はまだまだされてないと思う。
目に見えない障害
私はグレーゾーンで見た目には自閉症スペクトラムだと言うことはわからない。
打ち明けない限り周りの人間からの印象は変わった人、面倒な人、そんな印象だろう。
最近はとくに人に悪口を言われたり、嫌われたりする事には慣れてきた。
学生の時はやっぱりとても傷ついた。
学校では一人だと生活しずらいし、いじめられる。
でも、いまは学校という小さな世界から出て一人でも寂しいとは思わなくなった。
意外と一人で旅行に行ったり、一人で映画館に行ったり、一人で食事に行ったり。
慣れてしまえば自分のペースで楽しめて楽しい。
だからと言って一生一人は嫌だなと思う。
私も誰かと人生を送りたい。
グレーゾーンだからと言って、生きづらい事に変わりはない。