【短歌連作】ウラオモテ
向き合ったせいで挨拶はこぼれてくはろー、メリークリスマスというからだ
どうしようかなという感じで来ただけなのに明日も草生えているこのとこ
寂しいていう感じもないけど少しの心配で草を生えさす
悩みや欲求もないことないが、太陽があるそのせいで草生えてくる
一人称はおおかみのすがたいっぴきといっぴきが群れをなす草はら
愛しがたいのはなぜなのだろう田舎の草いきれを吸う胸のなか
土のにおいがする人だった兄弟の背景はなにが生えて居るかな
(草について)
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ものごとは表裏一体とおもいます果実の部分でのみ生きるやまい
祈りも,信仰も忘れ文化とはまだきみたちが手足もぎ取ったしかばね
見えないものをひとに教える信仰はあることだけ見る現実的措置
あんたたちが好きとか嫌いだけで作った文化そこには権利も義務も倫理も無くなる
自浄化作用をうしなったあととりつくしまないだけのこころで
真面目な人は皆辞めていくさくさってくだけハメ外すだけのポリシー
必要なことよりも辟易する無駄なこと,捨てるべきものの多さ
誰も何も出来ないのは、えんたあていめんとのためだから甘えん坊ちゃんばかりだから
お笑い派閥組合同盟さまの痴態に乱痴気騒ぎきのうまでご苦労様でした
もう身バレしててもまだまだ続く,馬鹿馬鹿しいアイドル接待の闇
一番ふさわしいツッコミ→シネシネシネ、もうにどとくるなよ老害
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指の先の川から織りなしていくねがい ねがい ねがい
束縛ばっかで都合のいい君のことば 君の付けてくれた名
だれかの願いは信仰のようで見たことのない神様になる
すきって言うと流れ出しそうあやふやで取り留めのない情念
受け止めあったときもありそれはたった一日の天気雨のよう
耐えられそうか、破れてしまいそうなたったいちまいのシャツだけを着て
命綱は切られてしまうものとしていまは此処から見守っている
守っていても日々変わりゆくものだからこの埠頭から青として染まる
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環境を超えて行けそうわたしひとりではなくわたしたち二人となって
空にアクセスしていくこころ眠り終えた時代のあかつきに
かたちとかしるしがそこにあることを泣くことで呪縛解けてほしい
フィクションの中にある祈りのようなもの細胞膜のなかしかと見る時代
(アクセスする)