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WataL
2020年12月29日 11:56
ここのように見えないだろか皆の居るベンチの上に置く文庫本朝人の靴と車の音ばかり五限目は皆が会ったっきりだ存在が時に希薄になる夜雨待つと待たれるで人を統べる濃紫の錨を鯨が吐くだろう君を思えるときの心持ち電灯に大き未来が見えるかな私たちの方に根を張る赤ん坊胃の中に降り積もる音ピーナッツひとつが眠る雪の最中に小児科が内と外側を分けるなか上着を脱ぐ様に冬の雨降る一時間は五十九分