『益子』の世界 masu-shi ; 現代の古典をひもとく
古代中国の古典をご存知だろうか。『論語』や『老子』、『孫子』などが著名であり、我々も学校でその一部を習うことがある。現代日本にもその知恵は生きている。今回はその中でも『益子』(ますし)を読んでいきたい。
知らない人のために申し上げておくと、史書によれば、益子(益先生、他益田先生)は阪の人で字(あざな)は羅、多くの門人がおり、諸国やインターネットを巡回してコミュニケーションの道理を説いていったことで著名である。東方不敗(マスターアジア、益田ラヂヲに通じる)との異称もある。
1 真の友
【書き下し文】子曰く、話数の多きはこれ友にあらざるなり、職を同じうし場を同じうするともこれ友にあらざるなり、深夜参時の飯に呼出して駆けてこそこれ真の友ならんや。
【現代語訳】益先生は言われた。「ただ頻繁に会話しているだけでは真の友人とは言えない。同じ職場を共にしているだけでも友人とは言えない。夜中の3時に近所のファミレスに呼び出しても遠くから駆けつけてくれるのが真の友人なのだ」
2 承認欲求
【書き下し文】子曰く、深(※1)よ、君子の真に欲するところは何ぞ。草曰く、五億円か。子曰く、「断、我天下の諸人をして賓賓(ひんぴん※2)せしむるを欲す」。
【現代語訳】益先生は言われた。「深草よ、君子が真に求めるものが何なのか、わかるかね」。深草は言った。「五億円ですか」。益先生は言われた。「そんなわけねーだろ! 俺はちやほやされてーんだ!!」
※1 深(しん)……達の国の人。益子の門人で益子より53歳年下。草とも呼ばれる。
※2 賓賓(ひんぴん)……ちやほやされること。
3 ハブ
【書き下し文】子曰く、人集うこと三人ただ吾のみ除かれる、すなわち、他二名和して吾を会合から外す也、是ただ吾の温度異なるを所以とする、嗚呼、吾此の國に住むを嘆ず。
【現代語訳】益先生は言われた。「私も含めて三人の人が集まるとなぜか自分だけハブられる現象が発生する。つまり、他の二人だけが仲良くなって自分だけイベントに誘われなくなるのだ。これは自分だけテンションが違うためだろう。これ以上この国にいても仕方がねーんだよ!! スッゾコラー!」
(1,022字、[2024年10月31日 20:10])
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