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無料でゲームを作る/遊ぶならWWA!『WWA』の魅力

この記事は WWA Advent Calendar の1日目です。

はじめに

WWAクリエイターのアルクスです。
今回はブラウザ型のゲーム作成ツール『WWA(WWA Wing)』についての紹介記事となります。


WWAとは

NAO氏によって開発されたRPGゲームシステムです。
プログラミングができない人でも、この仕組みを使えば誰でも簡単にRPGを作って、それを人に遊んでもらうことができます。

もう少し説明すると……

  • 違いは色々ありますが、『RPGツクール』みたいなツール!

  • 作られたゲームはブラウザ上でプレイ可能!

    • 専用ツールのダウンロードやインストールなどといった、煩わしい作業も不要です。

    • スマートフォンなど、PC以外の端末でも遊べます。

  • 完全無料!

    • 遊ぶのはもちろん、作る上でもお金は一切かかりません。

  • 構造に無駄がなく、ローディングも軽量サクサクで快適です。

正式名称はWorld Wide Adventureと言いますが、
公式サイトの『キャラバンサークル』を筆頭に数多くのサイトで略称の『WWA』が用いられております。

RPG制作用のシステムとは言えどよくある感じのRPGではなく、市販ゲームの『カエルの為に鐘は鳴る』に似ているという話も時折出てくる、少し特殊な構造も特徴的です。


WWAの魅力

令和の世の中には様々なゲームが溢れており、私も様々な娯楽に手を出しております。それでもなお、平成初期に生まれたWWAを擦り続けている理由は至ってシンプルで、『魅力がある』のです。

1人用ゲームである

PvPやマルチプレイができないといったデメリットと表裏一体でもあるのですが、WWAは自分一人だけで遊ぶことができるゲームとなっています。

同じところを何回も調べたり、画面の前で長考したり、後先考えず好き勝手に動いてみたり、途中経過を放棄して、最初から遊び直してみたり。どんな遊び方をしても構いません。

対人型や協力型のゲームも遊んだりしますが、ゲーム内での負け続きや人間関係などに疲れた……なんて時にも気兼ねなく遊べます。

お金がかからない

最初のほうでも述べた通り、完全無料です。遊ぶ側でも作る側でも、WWA作りにおいてお金はかかりません。

『作成ツールうち、この機能は課金しないと使えないよーん』みたいなものは一切存在しません。

無料なので面白いか分からない作品でもとりあえず遊んでみたり、思うような作品を作れるか分からないけれど制作に挑戦してみたり、そういうことができるのもWWAの魅力であります。

『お金のかからない趣味』として向き合うのもおすすめです。

好きなタイミングで遊ぶことができる

『一人用のゲームである』でも触れた通り、家族や友人などが絡んでこないので彼らの都合に合わせたりせず、いつでも遊べます。

PC以外(スマートフォンなど)でもプレイできるのも大きな魅力。(※1)
ローディング容量も軽いので外出中、Wi-Fiが使えないような場所でもお手軽に遊べます。(※2)

さらにゲームシステムの性質上、時間制限になってゲームオーバーになる、いつの間にかモンスターに攻撃されている……などもないので、放置/中断に強いです。

更に、職場の休み時間や飲食店での料理待ちの時間などでも『Quick Save』で素早くセーブすることもできます。

※1
ごく一部のWWA作品はPC専用の作りをしておりますが、100作品に1作品も存在しないほど少数派です。

※2
Wi-Fiのない環境では、サウンドファイルについては読み込まないことを推奨します。大抵のWWAは読み込み容量が数百KBくらいですが、サウンドを読み込むと数MB~数十MBに及びます。

また、企業製の基本無料系ゲームでよくある『イベント』のようなものもございません。(例:いつまでに××をやらないと報酬が手に入らず忙しい)

WWAの場合はいつ遊んでもいいので、忙しい時は中断して他の活動に集中し、余裕ができたらまた遊ぶ。ということができます。

ゲーム制作の敷居が低い

ゲーム制作についても他に比べると敷居は低く、やり方さえ理解すれば小学生でもマップを作れてしまいます。(最近出たWWA Scriptは難易度高めですが、使っている作品自体かなり少ないです)
実際に、個人サイト&無料レンタルサーバーが栄えていた2000年代は数多くの小中学生によって色々なWWAが公開されておりました。

中にはWWA制作がきっかけとなり、ゲームエンジニアになられた方も。

ゲーム業界ではなくても、WWA Wing Teamのメンバー陣や私アルクスも、WWAがきっかけでプログラミングなどに興味を持ち、仕事でプログラムを書く立場になったりしております。

「ゲームプログラマーになりたい!」などと夢を語る子供には、とりあえずWWA作ってみたら?と提案するのも一つの選択肢でしょう。

色々なジャンルの作品を制作可能である

『制作の敷居が低い=大したことができない』とイメージされる方がいらっしゃるかもしれませんが、実はそうでもないのです。
WWAは一応は『RPGゲームシステム』なのですが、RPG以外にも色々なジャンルの作品を制作することができます。

この記事をご覧になっていただいている方の中には、2000年代までのWWAについてのみご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

しかし『WWA Wing』では当時できなかったあんなことやこんなことが実現できるようになっており、その表現の幅は著しく広がっております。

ハンバーガー』はいわゆるタイピングゲーム。
画面上に出ている文字を入力し、消していく。
ステルス・アンサツ・ミニゲーム』は周囲のNPCの視界に入らぬよう、
隠密行動を行うイライラ棒スタイルのゲーム。
通称『DCE』は囚人たちにデスゲームを行わせ、
政府に気に入られることを目的としたシミュレーションゲーム。
『8番目の出口』は某ゲームのパロディ作。
異変を見つけたら引き返す。
『逃げ金!』リアルタイムでプレイヤーを追いかけてくる魔王に
当たらないよう、マップ内の宝石を集めるスリルアクション。
『五番勝負』は5種類の勝負を連続で乗り越えることを目指すミニゲーム作品。
画像の場面は、リアルタイムに動く○△×をタイミングよく狙うもの。
『もしかしてバルーンヘッド』は仕掛けをうまく操作して
先に進んでいく2Dアクション探索パズルゲーム。

作品に個性を出していくことができる

前項の作品紹介のサムネイルで気になった方もいらっしゃるかもしれませんが、ゲーム中で使うグラフィックはクリエイターの好みで好きなものを使うことができます。

原作者NAO氏によって用意されたデフォルトの素材。
平成初期らしさ満開の有彩色のフレームが特徴的です。

デフォルト素材は誰でも自由に改造した素材を配布することができる性質も相まって、デフォルト素材と併用することを前提にした素材も多く、今でも一定の人気を保っています。

また、デフォルト素材を完全に断つことも可能です。

円卓の騎士1章-暗黒騎士サレオス-』より。
当時の市販ゲームにも引けを取らぬ高品質のグラフィックが魅力的。
『ローズガーデン』より。
あえて何もマップに配置していない黒領域を作ることで、
マップの雰囲気演出に一役買っております。

WWAに興味を持ってくださった方へ

WWAを遊んでみたい人

WWA FanSquareでは『WWA Contest』などの取り組みを行っていたり、色々とやっております。
そして……(後述)

WWAを作ってみたい人

公式サイトで『完全版』をダウンロードし、マニュアルを読みながら色々やってみましょう。

マップ作成については非公式ツール『のびやかWWAエディタ』があると捗るので、そちらも導入しておきましょう。

WWAを色々と遊んでみたい人、自分でも作ってみたい人、とりあえず情報収集したい人、その他

まずは、Discordサーバーに来てください。
今でもWWA作品を作ったり遊んだりしているWWAファンたちが集う場で、必ずや助けになることでしょう。

おわりに

というわけで、WWAについての紹介記事でお送りいたしました。

今回の記事だけでは語りきれなかったことも多々ございますので、不明点等ございましたら 筆者のSNSアカウント や前述のDiscordサーバーなどで色々と話をお伺い頂ければと思います。

WWA Advent Calendarでは12/1~12/25までの25日間にわたり、今回の記事のみならず、様々な記事やゲームなどの投稿がございます。

明日はザラキwithザナドゥさんの『今までのWWAを振り返り』です。

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