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長年のファンを止めるとき

子供のころから何十年も大ファンだったものが、
残念ながら「絶望的につまらない最新作」のおかげで全てがぶち壊しになることが、時々ある。

★映画「ターミネーター」シリーズは何十年も大ファンだった。
評判がいまいちな「3」「4」「新起動」「サラコナークロニクルズ」もそれなりに良いところを見つけて、楽しんでいた。
しかし「ニューフェイト」では「正当な2の続編だ」として、3・4・新起動・サラコナークロニクルズなどのファンを馬鹿にしておきながら、最低のひどい出来だった。
ジョンコナーは死に、唐突にアジア系ポリコレ少女を守る話となるも、だれもケガひとつしないスリルのカケラもない展開でだらだら過ごして終わる。
一方で機械のターミネーターが年を取って結婚して家庭を持っているという狂った果実。
→私はDVDや本などターミネーター関連のすべてを捨てた。

★映画「ジュラシック・パーク」シリーズも何十年も大ファンだった。
1~3作の「パーク」、4~5作の「ワールド」と続き、
ワールドの5作目で恐竜は街に放たれて終わる。

「恐竜との共存」で世界はどうなるのか。異端である恐竜の存在を自然界は認めるのか。淘汰されるのは恐竜か、人類か。
「新たなる支配者」という副題の第6作に、大いに期待して劇場に行った。
→しかし、なぜか恐竜ではなく猫くらいある巨大バッタが大暴れし、それを燃やして退治してめでたしめでたし。(えっ?)
1~5作からの主要キャラは全員集合したぞ、すごいでしょ。でも誰もケガ一つせず無駄に大人数で驚きながらもおたおたしているだけ。
恐竜はまだ普通にいるよ。映画の冒頭と何も状況は変わってないよ。でも、なんかラストシーンはアフリカを恐竜が動物と伴走してます。ほらほら感動的だよね。
→あきれ果てて、私はジュラシックシリーズのDVDや本をすべて捨てた。

★映画「男はつらいよ」シリーズも何十年も大ファンだった。
しかし、「第50作 おかえり寅さん」は、最低のひどい出来だった。
1~49作で「作家になりたい」なんて描写は一切なかった、靴屋に就職していたはずの満男はなぜか都合よく作家になっていて、おばあちゃまと一緒にうきうき寝るような浮世離れした奇天烈な高校生の娘の親になっていた。
満男は親としての貫禄もなく、中年後藤久美子(人妻)と公共の場で熱い口づけだ。
とらや(くるまや)は「かふぇ」になった。
おいおい、その費用は?経営は?なんやその小学生の夢みたいな展開は。
寅さんは全く帰ってこず、ストーリーは破綻していて気持ち悪く、見るに堪えない出来だった。
→私はDVDや本など寅さん関連のすべてを捨てた。

★漫画「ドラゴンボール」シリーズも何十年も大ファンだった。
しかし、「ドラゴンボール超」(漫画版)のぎこちない動きとセリフ、人形劇のようなカクカクの画力と、引き込まれる要素の全然ない展開、そして「色違いキャラ」が強いという浅さ。
「ゴールデンフリーザ」から「ブラックフリーザ」はもう、見ていて力が抜けた。
そして「DAIMA」とやらのGT焼き直し感のつまらなさ。
→私はゲームや本などドラゴンボール関連のすべてを捨てた。

どれもこれも、かつては素晴らしい輝きをもっていて大ファンとして過ごしてきたが・・・どうしてこんなにも駄作を作れるのか。
どうひいき目に見ても、ゴミでしかない駄作。本当に残念でならない。
本当は「素晴らしい続編で、再びワクワクする」事を望んでいたんだが・・・

次は私の中でドラクエがそうなりそうだ。今回のドラクエ3リメイクは、何十年も愛してきた思いを土足で踏みにじって、叩き潰してくれるだけのインパクトがある。
まあ年を取り、そういうものから卒業して一つずつ身軽になっていくのも悪くはないのかもな。

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