「自己肯定感が高まる習慣力」で圧倒的な自分へ
おはようございます。
自分自身に対しても、子どもに対しても、
自己肯定感を高めたい、高めるにはどういうアプローチが適しているか、を知りたい方にぴったりの本をご紹介します。
『自己肯定感が高まる習慣力』
この著者も、ご自身がコーチングをされている実績から、数々のクライアントに対する実際の体験に基づく知見を共有してくれています。
まずは自分自身の中での、よくない思い込みを認識して、特定したうえで、それを外していくための習慣化プロセスが、非常にわかりやすく記載されています。
思い込みを解消するには、
例外を見つける
あだ名をつける
ことが重要だと言います。
人間とは、本当に思い込みが激しい生き物で、「こうだ」と思った途端に、その根拠を数々と頭の中で探すことになります。その結果、よくない考え方についても、強固に頭の中に構築されていきますが、1つでも例外があると、その前提が崩れていく、という考え方です。
まずは1つの例外を見つけて、それを広げていくことで、例外の方を主流にしていくのです。いきなり大きな変化を生み出そうとするのではなく、少しずつ変えていく、まずは目の前の1つ、2つと、順に認識しながら、変えていくことが、結果的に大きな変化に繋がります。
それでも、なかなか変われない自分に対する対処の仕方が、「あだ名をつける」です。あだ名をつけることで、自分自身の中で、特に変えたい部分だけが切り出されて客観視できるようになるため、メタ認知が進み、あだ名を呼ぶ自分の方が本来の自分であり、呼ばれる方は別の何かである、という認識を持たせることで、悪癖を切り離していけそうです。
このように、マイナスをゼロに持ってくることができたならば、続いて、自己肯定感を高める手法として、
自分の価値に気付く
自分を育てるコーチを心に宿す
当たり前を感謝に変える
この3ステップが有効だと著者は言います。
まずは、短所だと思っていたことを言語化し、それが環境や前提によっては長所に変わり得ることを実感することで、自分の価値に気付きやすくなります。
そして、自分の行動や結果に対して、それがどのようなものであれ、「OKよくやった、めちゃくちゃ良い」と声に出して認めることです。
自己肯定感が低い人や、一時的に低くなっている状況では、自分の心の中での呟きが、「またダメ、これもNG、次も無理そう」など、マイナスなものになっているのではないでしょうか?
実際に声にして「OK」と言っていくことで、脳が大丈夫だと思い込んでいくことから、次の行動への活力が出てくる、という仕組みのようで、これも効果がありそうです。
最後に、感謝すること、これも多くの本で、有効性が語られていますが、声に出すだけでなくノートにつけることで、感謝する心を鍛えていけるようです。
『幸福優位7つの法則』の「テトリス効果」でも言われていたように、人間は意識したものを強く認識する傾向があるため、毎日のように感謝を言葉にしていくことで、より多くの感謝に気付き、幸福感、そして自己肯定感が高まるようになっていくのです。
そして、仕上げとなる、自分を実際に変えていくための習慣として、
目的を具体的にする
低いハードルを設定する
ことが重要だと著者は言います。
なぜやるかを明確にしたうえで、1つずつ、影響の輪に集中しながら、クリアしていき、目的を達成していく中で、自己肯定感は育まれていくのだと解釈しています。
これらの習慣を実際にコツコツとやっていけば、確実に自己肯定感が高まっていくことがイメージできました。よく言われていることのようで、実際の取り組み方のコツは、具体性に富んでおり、非常に有用性が高い本だと感じました。
自己肯定感を上げたい人、一時的に下がってそうだと感じる人、子どもの自己肯定感を高めていきたい人には、本当にお勧めです。
皆さんも、この本を読んで、
圧倒的な自分に出会うための習慣を身に付けてみませんか?