![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107511300/rectangle_large_type_2_4e06ab528ab772ce5a8cf096a9bf5f88.png?width=1200)
思い出に残っているスマートフォンゲーム|#2
〖2024年5月31日更新|未完成〗
この記事は『思い出に残っているスマートフォンゲーム|#1』の続きです。
ところで、スマートフォン普及期(2010年ごろから数年間あたり)に流行った(と思われる)ゲームジャンルを4つ挙げるなら、
物理シミュレーション(特にデモリッション=破壊)のパズルゲーム
フリック操作で物を切るタイプのアクションゲーム
エンドレスランニング系のアクションゲーム
物と物の位置を組み替えて揃える(タイルマッチング)タイプのパズルゲーム
だろう。それぞれ特に有名なものを挙げていくと、
フィンランドのRovio Mobile(現Rovio Entertainment)が開発・発売した〈アングリーバード(Angry Birds)〉シリーズ(2009~)
オーストラリアのHalfbrick Studiosが開発・発売した〈Fruit Ninja〉シリーズ(2010~)
アメリカのImangi Studiosが開発・発売した〈Temple Run〉シリーズ(2011~)
マルタのKingが開発・発売した〈キャンディークラッシュ(Candy Crush Saga)〉シリーズ(2012~)
※日本のガンホーが開発・発売した『パズル&ドラゴンズ』の方が2ヶ月リリースが早い(2012年2月)
ただ、体感的には箱庭・経営・戦略シミュレーションゲームも賑わっていたように振り返る。上記に匹敵するものを(筆者が)知らないが……たとえばアメリカのWonderHillが開発した『ドラゴンズ オブ アトランティス:継承者(Dragons Of Atlantis: Heirs Of The Dragon)』(2010)、アメリカのBackflip Studiosが開発した『DragonVale』(2011)が挙げられる。ちなみにこの両作は現在、ドイツのDECAが事業を継承している。
Panasonic Prime Smash!(2011)
日本のパナソニックが開発・発売した、素数に着目したアクションパズルゲーム。残念ながら現在はダウンロードできないようだ……。
画面外から飛び込んでくるバブルには数が書かれている。その数が素数だと思ったらタップ、合成数だと思ったら(打ち消し線を引くように)切る。合成数のバブルを切ると、素因数分解が1段階進んだ形で分裂する。素数のバブルを誤って切ったり、合成数のバブルを誤ってタップしたりすると、その数だけ減点される。できるかぎり誤りなく連続して上記を行い、コンボを重ねてハイスコアを競う。
かつてパナソニックセンター東京内にあった《「理科と数学(算数)」をテーマにした「体感型デジタルネットワークミュージアム」》、RiSuPia(リスーピア)のアトラクション「素数ホッケー」が発想元になっている。
Scribblenauts Remix(2011、2012)
アメリカの5th CellとIron Galaxy Studiosが開発、同国のWarner Bros.が発売したワード系のパズルゲーム。1作目『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート(Scribblenauts)』(2009、[日本ローカライズ版]2011)と2作目『スーパースクリブルノーツ(Super Scribblenauts)』(2010、[日本ローカライズ版]2011)のパズルに加えて、新しいパズルも追加されている。ただし、本作は日本語には対応していない。
上記の続編にあたる『Scribblenauts Unlimited』(2012~)もスマートフォン(iOS/Android)向けにリリース(2015)されているが、「星が取得できたので問題ありません(※あります)」でおなじみの仕様は『Scribblenauts Remix』でないと体験できない。たとえば、『Remix』以前の「ブラックホール」はちゃんとオブジェクトを吸い込むが、『Unlimited』以降の「ブラックホール」はオブジェクトを吸い込まず、一定時間後にステージ内のオブジェクトを一掃する仕様に変更されている。
Snakebird Primer(2019)
スウェーデンのNoumenon Gamesが開発・発売した『Snakebird』(2015)[App Store|Google Play|Steam]は、(壁に当たっても平気な)ヘビゲームに重力を加えたようなパズル性を持ったゲーム。評価は高いが、よく練られたパズルはたいへん難しく、筆者もいまだに全ステージクリアに至っていない。
『Snakebird Primer』では、ロジックはそのまま、パズルデザインが大幅に見直され、楽しさを損ねない程度に易化されている。筆者も全ステージクリアに至ることができた——そのため、筆者にとってはこちらの方が思い出深い。
もし『Snakebird Primer』の内容では物足りなくなったら、『Snakebird』に挑戦しよう。
カジュアルな見た目に反して骨のあるパズルを楽しめるゲームとして、アメリカのLayton Hawkesが個人で開発・発売した『Campfire Cooking』(2017)[App Store|Steam|itch.io]もおすすめ。
Song of Bloom(2019)
そしてまた
サインが見える
あちこちに存在して
思い出させる
どこかで見覚えのある
反応する
答えようとする
だけど行きつくところには
さらにサインがある
そしてまた
私が探していたもの
は新しい始まりだった。
日本語音声は担当声優のプロフィールから視聴できる
ドイツのKamiboxが開発・発売したパズルゲーム。大部分を開発をPhilipp Stollenmayerが、音楽をWojtek Slawinskiが担当している(The Sport、Dr. Shmeliys、Ane Novakが追加で曲を書いている)。
アメリカのRosiMosiが発売(Kevin Bradford氏とLuke Lisi氏が開発)した『The Guides』(2015)[App Store|Google Play]、『The Guides Axiom』(2017)[App Store|Google Play]も同じような趣を持った作品といえるかもしれない。
SPEED CLUSTER(2010)
(公式動画が直撮りというのも時の流れを禁じ得ない)
日本のウルクスヘブン(ULLUCUS HEAVEN)が開発・発売したパズルゲーム。オリジナル版はiOSのみの配信だったが、2017年にリバイバル版『SPEED CLUSTER 2017 Re-EDITION』がリリースされた際にはAndroidにも対応した。
トランプゲームの1つ「スピード」を落ちものアクションパズルゲームにしたような印象。余計なものを排した判りやすいデザインが好感触。
プレイ動画をもう1つ引用してこの紹介を締めたい。
Splitter Critters(2017)
[App Store|Google Playでは販売終了?|Steam|My Nintendo Storeでは海外のみ]
(紹介文執筆中)
カナダのRAC7が開発・発売したアクションパズルゲーム。
Trainyard(2010)
[App Store|Google Playでは販売終了?]
(紹介文執筆中)
カナダのMatt Rixが開発・発売したパズルゲーム。無料体験版『Trainyard Express』[App Storeのみ]もある。
Under Leaves|葉の下(2017)
[App Store|Google Play|Steam|itch.io|My Nintendo Store]
(紹介文執筆中)
チェコのCircus Atosが開発・発売したヒドゥンオブジェクト(『ウォーリーをさがせ!』などのように、大きな絵の中からお題のものを見つける)系のパズルゲーム。
YANKAI’S PEAK.(2017)
(紹介文執筆中)
大部分を開発をアメリカのKenny Sunが、音楽をJACK+JIMが担当している。
Zenge(2016)
Zenge(ゼンゲ)は独特なパッズルゲームです。主人公は世界間と時間の境をさ迷う孤独なEon(エオン)。
ポーランドのHamster On Cokeが開発・発売。大部分(音楽を含む)の開発をMichał Pawłowskiが、グラフィックをKonrad Januszewskiが担当している。
本作が筆者の思い出に残っている理由は、パッズルがよかったからではなく、決して言葉で語られることのないEonの不思議な旅路が、そのアートワークと音楽とで幻想的に描かれているからである。
パッズルは正直なところかんたん過ぎて、「ゲーム」としては推すことが難しいが、「ゲーム体験」としては思い出深い、奇異な作品。
……20作品に絞るのはたいへんだった。もう少し書いてみたいことがあるので、
「思い出に残っているスマートフォンゲーム|#3」に続きます。