２０１２年９月 ⑦

　「トライ」が美徳の国で育った。「右ならえ」が当たり前の国で育った。

　もう、人には何も期待しない。死ぬ時、何かがわかればそれでいいや。

　これだ。この、一番楽しい時の感情を「いけない」と思ってしまう。「これでいい」と思えるようになれば、すべてが変わるのか。
　「馬鹿だ、馬鹿だ」と言われ続けてきた。自分自身をそこに置くことを自分で選んで来た、そう思えると怖くなくなるのか。

　自分にできるかどうか確かめてみたかった。だから、見れるものは全部見ておこうと、みんなについて行った。できるだけ。そして「ここ」という所で止まったんだ。紐がほどかれていくように。続けて好きなものを追いかけて行くうちに、少しずつ形になって来た。PASSIONだ。

　バイブルを捨てる。
　今持っているバイブルも、明日にはバイブルじゃなくなるかもしれない。だから、どんどん新しいバイブルを増やすんだ。

　本当に好きな事をやっている人はすぐわかる。好きになろうとしていない。ただ、追いかけてる。追いかけて、そして来るものについて行ってる。

　最初から完璧になんてできない。自分をさらけ出すなんて、難しいに決まってる。簡単なことじゃない。
　みんながみんな、自分が思うような人じゃない。思ったようになんてならない。
　そんなに全部がうまく行かなくちゃいけないのか？そもそも「うまく行く」ってどういうこと？