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何かを描く人 Chapter 5 (600字ほど)
11月18日
話を聴く。形を感じる。色を感じる。
色鉛筆を持つ。線を引く。色を塗る。
話を聴く。形を感じる。色を感じる。
色鉛筆を持ち替える。線を引く。色を塗る。
世界を感じる。いのちを感じる。
色鉛筆を持ち替える。線を引く。色を塗る。
描いた絵をみる。いのちのことばが紡がれる。
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11月19日
昨日、仕事中に感じた今の自分。イメージ、映像?の記憶をもとに、家に帰ってスケッチ。色鉛筆で色を塗って一晩置いておいた。
翌日のお昼、パスタ食べ終わって、部屋に戻って昨夜の絵を眺める。色鉛筆を持って線をなぞる。色鉛筆の色を替えて新たな線を引く。右と左で微妙にバランスがちがう。気になる。右と左ってそういうもんだ。全く同じになるなんてあり得ない。ちがうしおなじ、ということか。深い。浅い。
いのちのエネルギーっぽい。解放したい。いけるとこまでいってみたい。あることだから。
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11月20日
泣かない。泣けない。涙が出ない。という人の話を聴きながら、絵を描く。
イラストペンは描き直しができないので、思いきったペン運びになる。感じたことを形、色にしていく。色を重ねて整えていく。整えきれないところはそのままにする。
一日経って、少しずつ描き込んでいく。話を思い出したり、その人を想ったりして描いていく。これでいいかなと思ったところで完成。
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