何かを描く人 Chapter 4 (650字ほど)
11月10日
最初、クレヨンを使って描いた。相手の話を聞きながら、勢いにまかせて直感で描いた。荒々しく、熱量がある感じだった。
その絵を参考にして、別のスケッチブックにハードパステルで描いてみた。ハードパステルは、定着スプレーがあった方がいいと、画材屋の店員が言ってた。描いてると粉が飛んで、画用紙に色がついた。練り消しで消せるのはいい感じだった。
11月11日
夜がたのしい。今夜もお絵描き。仕事がたいへんな友人の話を聴きながら、お絵描きする。最近入手したイラストマーカーで、フワーッと描いてみる。色合いが鮮やかで、なんだかたのしい。話の内容はそれなりに深刻さもあったが、友人のエネルギー感を表現してみた。話し終わって、友人に「こんな感じ」と絵を見せたら、「なんか、いいね」と言ってくれた。「これ、おまえのエネルギー」と伝えると「なんか、わかる」とのことだった。おもしろい。ということで、夜がたのしくて、夜更かししてしまって、明日の仕事はblackout確定。あることがあるのだ。
11月13日
朝(昼)起きてすぐ、自分の今の感じをクレヨンで描いてみる。クレヨンで描いた絵の感じを、別の画用紙にイラストペンで描く。
ほぼ描き終わり、所用のため一度外に出る。帰ってきてから机に向かって絵を眺める。足したいところを描き足す。余白を残して、もういいかな、というところで完成。
この絵は誰だ。
ぼくだ。