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働くことと自分らしさとはどんな関係なんだろう。堀リホのデザイナー生活。
一人の働く女性がいます。彼女はデザイナーで、毎日を確かな足取りで歩こうと決意していますが、迷いも疑問も失望も、いろいろと心に溢れます。でも、たとえ遠くても自分らしい未来に向かって少しづつ歩いて行こう。そんな感情を抱いて生きています。80年代。東京の真ん中の、とあるビルから物語は始まります。
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デスクから東京の大きな空が見えてい
女性が会社で普通に働く。その当たり前まであまりに遠い道のりでした。
「女性が会社で普通に働くだけでも、大変でした」
彼女は銀座の中華レストランでそう言った。
1985年、男女雇用機会均等法が出来た。その法律を適用される新卒女子として彼女(「K.ゆり子」としておこう)は僕がいた博報堂にやってきた。男女で雇用が違う、給料が違う、待遇が違う、昇進速度が違う、福利厚生が違う時代だった。その法律はそれを是正しようと、MUSTではなく努力規定として施行された。
ゆり子は
機械の命ずるままに言葉を選んでいませんか。言葉の自由について。
言語を機械任せにしていいのでしょうか。
この問いかけを考えてみます。
<横浜>という街には5つの表記があり、不思議にも、それぞれがかなりの頻度で使い分けられています。なぜなのでしょうか。
「横浜」「ヨコハマ」「YOKOHAMA」「横濱」「よこはま」
この5つが使い分けられています。横浜名を冠した曲をみてみると、
「よこはまたそがれ」
「ブルー・ライト・ヨコハマ」
「追いかけてヨコハマ」
つまりは、どれだけ思いを込められるか、だ。宣伝会議賞のあるコピーをみて思った。
17年は長い。しかも25歳から40代の半ばまで。人生のバリバリ期を僕は、あるクライアントにべったりとなった。
そのクライアントは、SONY。
「黒ちゃんは、ソニー漬けだからなぁ。もう発酵しちゃってるんじゃないの(笑)」とか、「な、黒澤。そろそろ、他のクライアントやったら? 芸が広がらないよ」とか。博報堂の先輩からいろいろ言われるほど、黒澤=SONYだったように思う、あの頃。
あの頃、とはどんな
CityPopはなぜ世界の心をつかんだのか。ある奇跡のストーリー。
雨のしずくが伝う窓から、華やかな街の灯りが見えていた。タクシーが走るたびにその明度と色彩は、刻々と変化していく。
思わずため息をつきたくなるようなシティライトが、心の奥にキラキラとした粒子になって沁みていく。
ウォークマンのヘッドフォンからは、音楽が聴こえていた。
街のノイズもタクシーの走行音も運転手のおしゃべりもすべて無音で、音楽だけが僕の内側を流れていた。それを聴きながら見る六本木の夜は、ミュ
コピーを考えなさい。あなたがイキイキとしたあなたになるために。
大学で「コピーライティング」の授業をやっています。文教大学情報学科、非常勤講師です。情報学科は湘南・藤沢にキャンパスがあります。
その学びの場には、いろんな発見があります。ヒントになればと思い、今回はその話をしますね。
コピーライティングを授業にしている大学は珍しいそうです。定員40名(3年/4年生)で、人気の授業です。抽選で落ちて1年待ちました! 履修できて良かったです!と言う学生も少なくあ
いいキャッチフレーズは、行く先を決めます。
言葉には目的があります。使い道が意図され、用意されています。言葉の有用性ですね。
その代表的なものが、広告のキャッチフレーズです。キャッチフレーズには、文字通り人の目をキャッチし、共感させる目的があります。短い言葉で、その目的をかなえようとするのですから、コピーライターは大変です。
Web広告では、キャッチフレーズの効果をテストすることもありますし、その効果を数値化する場合もあります。言葉とい