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体言・体言止めとは? 使い方の判断も解説:Webライティング用語
いつも記事をお読みいただきありがとうございます!
Webライティング大学校です。
Webライティングをしているとき、なんとなく意味は分かるけれど、詳しく説明できない用語に出会うことはありませんか?
たとえば、Webライター初心者の方であれば、レギュレーションやSEO対策、トンマナ、WordPressなど、さまざま思い浮かぶのではないでしょうか。
Webライティング用語を知ることで、副業するときの不安・疑問を減らせるほか、ブログの書き方を見直すきっかけも得られます。
そこで今回は、Webライターとしての執筆や、ブログでのWebライティングに役立つ「Webライティング用語」のコーナーを立ち上げてみました。
初回に紹介したいWebライティング用語は「体言」「体言止め」です!
今回の記事を読めば、初めての副業で「体言止めはNGです」といわれても混乱しなくなります。また、noteで体言止めを使う意味もわかるはずです。
早速、体言・体言止めについて解説します。
※Webライティング大学校はAmazonのアソシエイトとして適格販売により収入を得るプログラムに参加しています。
体言とは?
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まずは、体言の意味から三省堂国語辞典で調べてみます。
たいげん[体言]
〔=活用しない言葉〕
〘言〗名詞と代名詞。
体言は、名詞と代名詞、活用しない言葉を意味する用語です。
名詞は、ものごと等の呼び名を意味する言葉であり「ボールペン」「ジュース」「note」「厳しさ」などが該当します。
代名詞は、人・もの・場所といった名を伝える代わりに使う言葉であり「あなた」「それ」「こっち」などが該当します。
活用しない言葉というのは、後に続く単語によらず変化しない言葉です。文の中でどのように使っても変化しません。
たとえば「ジュース」は、その後にどのような単語が来ても「ジュース」ですよね。その一方で「飲む」という言葉は、後に「ない」という単語が来ると「飲ま」ないに変わってしまいます。
「ジュース」という単語は変化せず、活用しない言葉であることから体言ということです。
参考:
三省堂国語辞典 第八版【小型版】p1511
三省堂国語辞典 第八版【小型版】p882
体言止めとは?
![](https://assets.st-note.com/img/1688134775484-wULKfunwcB.jpg?width=1200)
体言の意味がお分かりいただけたでしょうか?
続いて、体言止めについても解説します。
三省堂国語辞典によると、体言止めの意味は下記の通りです。
たいげんどめ[体言止め]
〔和歌などで〕終わりを体言で止め、余情や余韻を残す表現方法。
なお、余情の意味は下記の通りです。
よじょう[余情]
(詩・歌・文章などの)あとに残る、しみじみとした味わい。余韻。
「―のある詩」
以上の点をふまえると体言止めは、和歌などで終わりを体言で止めて味わい深さを表現する方法です。
たとえば、体言止めが使われる例として俳句が挙げられます。
松尾芭蕉の有名な俳句を思い浮かべてみてください。
”古池や蛙飛び込む水の音”
「音」は活用しない言葉なので体言ですよね。
関西吟詩文化協会の詩歌紹介ページによると、かえるが池に飛び込んだ音が、周囲の静けさによって余情を持っているとのことでした。
このように体言止めは、しみじみとした味わいを出すために使われるようです。
Webライティングでは体言止めを使うべきか?
![](https://assets.st-note.com/img/1687949084246-qcdTLfByA6.jpg?width=1200)
Webライティングにおける体言止めの使用について、判断に迷う方も多いのではないでしょうか。ここまでの内容をふまえて、体言止めの使い方をWebライターの案件と、ブログ記事の執筆に分けて考えてみます。
Webライターの案件では要望されない限り使わないほうが無難
私は、Webライターとして仕事を始めたばかりのころ、よく体言止めを使っていました。文章の質を下げないよう、同じ文末表現の繰り返し(~ます。~ます。~ます。など)を簡単に回避できるからです。
しかし、体言止めを使うと依頼主から「不自然に感じる」と言われるケースが多々ありました。
それもそのはず、企業のサイトで掲載されるノウハウ・お役立ち系の記事では、検索者のニーズを端的に満たすわかりやすい表現が重視されます。
文章の「味わい深さ」は基本的に求められていません。したがって、Webライターの案件では、クライアントから要望されない限り、体言止めをあまり使用しないほうが修正を回避しやすいです。
私の経験上では、最終的に使わないほうが無難という認識に至りました。
noteでは執筆する記事のジャンルによって使い分ける
Webライターの案件では、体言止めの使用を控えたほうがよいと考えられる一方で、noteでのブログ記事執筆は完全な創作活動なので、体言止めを使うかどうかは自由です。
小説や詩、俳句、歌などを創作するとき、味わい深さを表現する手段として、体言止めが役立つでしょう。
ただ、noteでもノウハウ・お役立ち系の記事を執筆する方もたくさんいますよね。
辞書にもとづくと、味わい深さよりわかりやすさを重視するなら、体言止めを使う必要はないと判断できます。
ちなみに、今回の記事はノウハウ・お役立ち系の記事です。余情を感じてもらう必要はなく、私は体言止めを使いませんでした。
ブログでは、自分の執筆する記事のジャンルによって、体言止めの使用を使い分けるとよいでしょう。
まとめ
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今回は体言・体言止めの意味を解説しました。
それぞれの意味をあらためてまとめます。
体言:名詞と代名詞、活用しない言葉
体言止め:和歌などで終わりを体言で止めて味わい深さを表現する方法
体言止めの使用に関する解釈は、今回解説した内容のほかにもあるかもしれません。
しかし、辞書の意味をふまえると、味わい深さが求められる文章に体言止めの使用が適していることが分かりました。
今後、Webライティングで体言止めの使用に迷ったときは、一つの基準として「味わい深さ」を出す必要があるかどうか、判断してみてはいかがでしょう。
以上で今回のWebライティング用語コーナーはおしまいです。
また別のWebライティング用語についても解説してみたいと思います。
今後ともWebライティング大学校を何卒よろしくお願いいたします!
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