書くことに救われた一日
今日は地味に嫌なミスをしてしまいました。
あまり被害は拡大していないものの、こういう時に激しく自己嫌悪に陥るタイプの私。
ただ一人で自己嫌悪に陥っていればいいものを、芋づる式に過去の嫌なことを掘り起こしてああだこうだと考えてしまう。
こうして自己嫌悪に浸っていると、お腹は痛くなるし頭も痛くなるし血圧は上がるし体の動きは鈍くなるしetc...とどんどん身動き取れなくなる。
もちろんなければないでいいに越したことはないけれど、誰にでもあるミス。自分でも「ここまで自己嫌悪に陥らなくても」と思いつつも自己嫌悪ループから抜け出せない。
書斎の中。目の前に仕事が残っている。自己嫌悪が辛い。できれば仕事も後回しにしたい。いくら〆切があったとしても余裕はある。今日何もしなくても大した害はない。今は何もしたくない……。
それでもパソコンの前にいると「仕事をしなきゃ。作家の仕事をしなきゃ」と思う。確かに〆切までには余裕がある。それでもやらなきゃ。
「えい!」と気合を入れて原稿に向かう。
内容はそれまでの自己嫌悪とは全く関係のないこと。
自己嫌悪を引きずって駄文しか書けないというリスクはある。しかしそういうリスクも踏まえて私は〆切までのスケジュールを組んでいる。例えここで駄文しか書けなくてもこれから先いくらでもフォローはできる……だからとにかく書け!
自己嫌悪をずるずると引きずる自分の尻を叩き、原稿執筆を始めました。
……思いの外集中して、自分でもなかなか面白いものが書けた気がします。もちろんこれからガツガツ修正を入れていく前提ですが。それでも決して悪いものにしかならなかったというわけでもない手応え。
何よりも気分が変わりました。
あれだけ自己嫌悪に陥っていたのに、吹っ切れました。
「今後は注意しよう」
そうやって前向きになれたのも良かった。
ずるずると自己嫌悪に陥っていたのが、仕事のために「自己嫌悪とは全く関係のないことを書く」ことによって気持ちを切り替えることができました。
作家の仕事、執筆によって救われた一日でした。
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忙しく過ぎていく日々の中で、このエッセイ集がほんの少し立ち止まって考えて感じる時間になれれば光栄です。
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