産地を訪ねて④~日本最古のあおぐ団扇・奈良団扇~
日本に団扇が伝来したのは1250年前の奈良時代。中国から春日大社に入ってきた『禰宜(ねぎ)団扇』がはじまりだとされている。
当時はあおぐものではなかった。顔を隠したり虫を払ったり持つだけの用途であり、特別な人だけが持つことが許された。神職や権威の象徴とされていたのだ。(武田信玄が持っている像や、現代であれば相撲の行司さんが持つ軍配団扇がイメージしやすいのではないか)庶民が使えるようになったのは江戸時代末期。1000年以上の時を経て誰しもが知る現代の団扇の形になった。
団扇をは