文章は面白くてナンボなので、AIに書かせず鉄のフライパンを買う
文章、上手くなりたいよね?
「あなたも当然そうでしょう」と、ライター仲間が話を振ってきた。
別にそんなに上手くなりたいと思ったことはないかなぁ。そう思ったので、正直に「特にそうは思わないかなぁ」と答えた。
そうしたらウソでしょ?! とばかりに色々なライターさんの名前を挙げて「Aさんがどうやって書いてるか知りたくない? Bさんは? じゃあCさんはどう?」と聞かれた。
それでもやっぱり思わないので「うーん」と考えていたら珍しい奴もいるんもんだ、と話題は次に移った。
それ以来ずっと、ライターのくせに上手くなりたいと思わないのは向上心がないのか。己の技術に慢心しているのか。
なんとなく、もやもやしながら生きていた。
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そんなある日テレビを観ていたら、お笑い芸人さんとロケをしていた若手俳優の子が「◯◯さん、ホント面白いです〜!」とコメントしてて。これを見て気付いた。
芸人さんの言葉やリアクションが面白かったら、まず笑うよね? 手を叩いて、お腹をよじるよね?
文章が「上手い」って、これと同じ?
スルスル読める、主語と述語がねじれない、優れた構成を作れる、そんな技能をライターとしての上手さだと私は理解したから「別に上手くなりたいとは思わないかなぁ」と感じたのかも。
誤字脱字があろうが、多少読みにくかろうが、やっべ! アッツ! おもろ! と感じられる文章を、私は書きたいなぁ。
もちろんそのリアクションを得るために、最後まで飽きずに読んでもらえる「上手い」文章を書くことは大切にしたいけど、何を経験して、どんなふうに感じて、どうやって言葉にするかの方が大事じゃない?
そう思ってたから「文章、上手くなりたいよね?」と聞かれても、同意できなかったんだなー。なるほど。
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てなわけで今は、どうやったら面白い文章が書けるかな?(上手い文章ではなく)を考えてます。本日時点での暫定解は何でも自分でやってみる! です。
最近はじめてChatGPTとGeminiを割としっかりめに使ってみたら、あいつらめっちゃそれっぽい文章書いてきて! なるほど、こりゃ〜みんな「書く仕事は無くなる」って言うわけね! ……と、3周遅れくらいで気付いた(笑)。
だからもう「書ける」ことはそんなに価値はなくて、AIに出来ない(=生身の人間だからこそ出来る)経験をして、いろんなことを感じて、それを言葉にするのが良いのかなーって思ったんです。「経験」が、いちばん貴重で面白い。
そんなわけで、今から私はやってみた系ライターになろうと思う。
今日本屋さんで調理科学の本を読んだら、フライパンは「テフロン」と「鉄」の2種類を持つべしと書いてあって。普段ライターとして「食」を中心に仕事をしてるので、まずは生まれてはじめて鉄のフライパンでも買ってみるかしらね。
なんとびっくり、我が家のフライパン、ぜんぶティファールなんです。中華鍋も、卵焼き器も、味噌汁用の小鍋もティファール。鉄、ゼロ。
だからさ、鉄フラ(勝手に略す)買ってみたらさ、新しい扉、開きそうじゃん? 面白い文章、書けそうじゃん……? 安直だけど、これでいいのよ。
鉄のフライパン、買うぞー!!!
面白い文章、書くぞー!
おー!!!!!
みんなのおすすめの鉄フライパンを教えてほしい!!
予算は5~6,000円くらいだと嬉しい。