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人類の黒い歴史を意識する。『ハンセン病』という出来事『宮古島南静園』より。
こんにちは。宙唄(Sorauta)です。
今回は、ちょっと心を深いところに意識を傾けてみたいと思います。
皆さんは
「ハンセン病(癩病)」
という病気をご存知でしょうか?
ハンセン病(Hansen's disease)、またはレプラ(leprosy)は、細菌であるマイコバクテリウム・レプラエ(Mycobacterium leprae)によって引き起こされる感染症です。この病気は主に皮膚、末梢神経、粘膜および上気道に影響を与えます。以下に、ハンセン病に関する重要な情報をまとめます。
症状皮膚の変化: 斑点、発赤、しびれ、色素沈着の消失などが見られます。
神経の影響: 感覚の低下、筋力の低下、神経障害により手足の痛みやしびれが生じることがあります。
合併症: 快適な生活に影響を与えるさまざまな合併症(目の問題や手足の変形など)が起こることがあります。
感染の経路ハンセン病は、主に呼吸器からの感染により人から人へ伝播します。しかし、感染力は弱いため、直接的な接触がなければ大多数の人は感染しません。
診断主に臨床症状に基づいて診断されます。皮膚生検や血液検査も利用されることがあります。
治療ハンセン病の治療には、抗生物質(主にリファンピシンとダポソン)が使用されます。早期の診断と治療により、ほとんどの症例は治療が可能です。
世界保健機関(WHO)は、ハンセン病の治療を無償で提供しており、効果的にコントロールされています。
社会的影響ハンセン病の患者は、しばしば社会的な偏見や差別に直面することがあります。このため、病気についての教育と啓蒙活動が重要です。
治療が進むことで、患者は通常の生活を送れるようになり、社会復帰も可能です。
歴史的背景ハンセン病は古代から存在し、さまざまな文化で神聖視されたり、恐れられたりしてきました。歴史的には、ハンセン病の患者は社会から隔離されることが多く、特定のレプラ村などが存在しました。
ハンセン病は現在、治療可能な病気であり、早期発見と適切な治療が非常に重要です。社会的な理解を深めることが、患者の支援に繋がります。
現在は投薬によってほぼ完治する病気です。
ここ、宮古島には国立療養所
『宮古南静園』
があります。
私は「Occupational Therapist」なのでハンセン病の存在は以前から知っていましたが、宮古島に来てから友人と共に資料館を訪ね、改めてその歴史が物語るものを「認知」しました。
南静縁がある東側には綺麗な石灰岩のビーチが続いていてその先には「大神島(ウカン)」を望む風光明媚な綺麗な場所です。
この場所に連れて来れれて隔離され、堕胎させられ、完治した後もここで生涯を終えて、家族や仲間ではなく海へと還されていった人々。
どんな想いで「ニライカナイ」を眺めていたのでしょうか?
今を遡ること僅か数十年前、この日本に、沖縄に、琉球に、GHQに
治る病気だとわかっていながら、差別され、全てに見放された人々が生活していました。
我々、一人一人は、人として、日々何を見つめて選択して生きていくのか?
尊厳の意味を全ての存在が共有し合う未来へ。
もし
宮古島に来る際には「南静園」の資料館、また「慰霊塔」に手を合わせ何かを感じてもらえたなら。
ライターとしては幸いです。
See you next time.
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