夢は願えば半分叶ったようなもの

自分の人生を振り返ると、「あれがほしい」「あんな仕事がやりたい」「こんな出会いがほしい」そう願ったことは大概叶えてきたように思う。

私はだいたい月に一度県外に一人旅をするのだが、そこではいつも面白い出会いがあり、素敵な人が話しかけてくれる。

普通に東京や神奈川で過ごして、レストランやバーに入ってもなかなかそのような出会いはない。淡々と食事をして帰るだけである。

観光地である伊勢に住んでいた時も、別に大それた出会いもなく、観光客に有名なお店に行ってもただ飲食や買い物を済ませて帰るだけといった日々だった。

しかし、一人旅というとどうだろう。特にこちらが「私一人旅なんです！東京からきました！」なんて言わなくても、キャリーバッグを持っていなくても、なぜかマスターや店内にいるお客さんの方から話しかけてくれて、いつの間にかその人の過ごしてきた人生の話なんかを聞かせてもらえたりする。

要はこちらのマインドの問題なのだ。私はいつも一人旅をする前に「素敵な出会いをしたい！」と意気込んで行く。

その反面、そんな毎回毎回良い出会いなんてないし、観光客を迎えることは現地の人にとっては日常なんだから、私だけが非日常を求めても徒労に終わるんじゃないか？とも思う。

しかしながら、旅先では必ずと言っていいほど素敵な人と出会って、濃い話を聞かせてもらえることが多いのだ。

「素敵な人と出会いたい。」その気持ちがあれば、もうその願いは半分叶ったようなもの。

この間東京で有名な雑誌の編集者として長年活動されていた方から、ただ「友人が多数移住し始めたから」という理由だけで九州に移住して仕事をしているという話を聞いた。

私は思わず、「地方はかなり保守的な人も多いのかなと思うんですが、どうやって地元の方に溶け込んでいったんですか？」と聞いてみた。

そうしたら、「そんなの飲み屋に行って話したそうな顔をしてれば、相手は話しかけてくれるよ」という答えが返ってきた。

私が最近考えていたことが確信に変わった。人間は、夢や願望を叶えたいと思ったら、口に出さずとも顔やオーラに出て、現実に変えていく行動を無意識のうちにしていく。

だから、夢は願ったところでもう半分叶っていると言っても過言じゃないのだ。

数ヶ月前太宰府に行って、地元や家族を捨てて占い師をされている方にこんな言葉をいただいた。

「あなたは人の5倍ぐらい思う力が強いから、良いことをどんどん考えると良いよ。思いを形にできる。逆に悪いことについても同じことが言えるから、悪いことは極力考えないようにね。」

思う力ってなんなのか？その実態は良く分からない。けれど、これからも願いをどんどん形にすべく、今やり出した仕事を継続していこうと思う。