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書く、書けない

20年ライターをしていると、書けない時があります。
たまに……とかではなく、結構頻繁に笑
今回は、そんな時にどうしてるのかっていうお話。

もっとも長くお付き合いのあるクライアント様は、なんと16年。
あ、ありがたいっ!!
これだけ長いお付き合いとなると、お仕事を超えたコミュニケーションを取り合うことも多く、本当にいいお付き合いをさせていただいております。
そしてこのクライアント様、実は、16年間、書き続けているテーマが同じ。
月2本、毎月、16年。
ザッと384本。
何度も言いますが、「テーマは同じ」です。

同じテーマで書き続けるということ、とても大変なことなんです。
よく、ライターの人が「アンテナをはる」って言いますよね。わたしも、日々、常にアンテナをはっています。生活って、ネタの宝庫ですから。
でも、ここまでくると、普通のアンテナでは到底ムリです。
目新しいネタなんて、そうそう引っ掛かりません。
なので、手を変え品を変えの愚直さと、アイデア。この2本柱が必須。
まず、ひとつの事を、まったく異なるアプローチで調べる力が必要です。そのためには、調べる媒体も変えていかなければなりません。インターネット、本、古書、図録、ライバル店、ライバル商品、流行、映画、言葉……。
また、人海戦術も必要。わたしの場合、子どもにも声をかけ、どんなことでも教えてと常々。
その成果が16年という具合です。
クライアント様からも、「外部職員だと思っています!」なんて言っていただけるようになり、ありがたい限り。

とはいえ、ですよ。
もちろん行き詰まりはあります。
・書くことが見つからない。
・文章がまとまらない。
これはもう、どうにもなりません。
そりゃあね、人間ですから。
体調含め、書けない日は絶対にあるもの。
だからわたしは、悲観はしません。
やることは、ただひとつ。

書かない!!!

離れます。文章から。
できないのは、できない。
できない時に、ずっと向かい合っているのは意味がない。
なので、一旦リセット。
寝たり、趣味に没頭したり。頭から文字を追い出します。
するとね、その後は、スルスルと文字が湧きだし、あれ?書けなかった苦しみはいずこへ?ってな感じ。

書けないときは、書かない。
わたしは、これが正解だと思っています。

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