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未破裂脳動脈瘤の後遺症
未破裂脳動脈瘤とは、その名の通り、
破裂する前に見つかった脳動脈瘤です。
破裂すると大変なことになる脳動脈瘤。
命を落としてしまうことも珍しくない疾病です。
運よく助かったとしても、
手足のまひ、記憶障害、人格変化、五感への障害など、
その後遺症は、過酷なものとなる場合が少なくありません。
わたしの場合、破裂することなく、
運よく、破裂前に見つけることができました。
詳細はこちら。
そして術式も、開頭ではなくカテーテル。
それなら後遺症とも無縁……と思われるかもしれません。
でもね、後遺症はあります。
術後9年、ずーーーっと悩まされています。
それは、外側大腿皮神経痛。
右太ももに、四六時中、ずっと、痛みと痺れがあります。
ビリビリとした感覚、皮膚の奥深くに広がるかゆみ、
そして、就寝中に飛び起きるほどの痛み……。
これらはすべて、カテーテルを右太ももの鼠径部に通す際、
神経に触ったことで起こった症状です。
「辛くない」と言えば嘘になりますが、
とはいえ、動脈瘤破裂の危機を脱したことと引き換えだと考えれば、
「このくらいは」とも思っています。
どんな病にも、後遺症はあります。
そしてそれは、一見しただけでは分かりません。
わたしが後遺症に苦しめられているように、
身の回りには、
あらゆる後遺症に悩み、苦しむ人がいるのかもしれません。
そう思って過ごすことが、
色々な人にとって過ごしやすい世の中になる、そう思っています。