想い出す、祖母ごはん
少し前に、いとこと祖母について語りました。
祖母は、10年前に亡くなっています。
83歳でした。
沖縄の人なので、83歳は長寿とも言えず。
もっと長生きしてくれていたら……と悔やまれてなりません。
祖母は、とてもおしゃれな人。化粧を欠かさず、外出の時にはヒールを履き、帽子をかぶって、かわいくて。母の仕事が忙しい時には、授業参観にも来てくれた祖母でした。
そんな祖母がよく作っていた想い出の料理について話していると、いとことわたしでは違うことに気づいたんです。
わたしは、じゅーしぃ。(沖縄の炊き込みご飯です)
いとこは、いなむどぅち。(沖縄のコク深い白みそ汁です)
面白いのは、わたしは祖母の作るいなむどぅちを、いとこは祖母の作るじゅーしぃを、食べたことが無いということ。
なぜ変えていたのか?
今となっては知る由もないけれど、食べたかった!
だってわたしは、ものすごーくいなむどぅちが好きだから!
じゅーしぃも美味しかったけど、いなむどぅちも食べたかったぁ。
今でも、時おり祖母を想い出します。
何かいいこと、面白いことがあると、話したいなって顔が思い浮かびます。そして、「あ、そうだ、居ないんだった……」と気づき、寂しくなります。
人が亡くなり、居なくなるというのは、そういうこと。
いま、側にいる人を大切にしましょう。
それは、永遠ではないのだから。