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カテーテルが心臓の横を通るとき
未破裂脳動脈瘤の手術をするにあたり、
造影剤を入れての検査を行いました。
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前回は、脳内再生される線香花火について書きました。
それは、カテーテルが脳内に到着した後のお話。
今回は、その前。
カテーテルが移動中のお話です。
カテーテルは、左太ももの鼠径部、大きな動脈より挿入され、
脳内を目指してどんどん移動していきます。
その途中、体の各所を通り過ぎていくわけですが、
心臓の横を通ったとき、その感覚がありました。
ふいに、心臓に触れられた。
いや、鷲掴みにされた、そんな感覚があったのです。
「ドクン!!」
と、強く脈打ち、それから早鐘のように打つ心音。
びっくりして、
「心臓が!!」と先生に言うと、
「あ、今、心臓の横を通ったところだよ」と。
何てことない口調に安心するも、
とても不思議で、ちょっと怖い体験でした。
意識がありながら、
体内をカテーテルが駆け巡るという体験をする方は、
あまり多くないことと思います。
とても貴重な経験をさせてもらったなーと、
今も、時おり振り返りつつ、感じています。