見出し画像

カテーテルはそう簡単に入らない

先日、造影剤検査について書きました。
その際、入れるカテーテル。
右太もも鼠径部からプスッと……と書きました。
こう書くと、なんだか簡単そうですが、
実際は、そんなに簡単には入りませんでした。

造影剤検査についての詳細はコチラ ↓

まず、カテーテルを挿入する場所、
これが、当日、手術室で急きょ変更されたんです。
というのも当初の計画では、
右手首からカテーテルを入れることになっていました。
その方が単純に、脳までの距離が短いから。
で、準備万端、スタート。
しかし、どれだけやっても入らない。
いや、少しは入ったんですよ。
入ったのに、進まないという感じ。
局所麻酔なので、現場のザワつきが伝わってきます。
「どうかしたんですか?」と恐る恐る尋ねると、
「血管がカテーテルを締め付けるので進めなくて」とのこと。
どうやら、わたしの緊張が血管に伝わり、
とんでもなく縮み上がってしまい、
カテーテルをギュッと締め付けているらしく……。
「緊張してるね。リラックスしよう」と言われ、
何度か深呼吸を促され、
右手をマッサージされ、
温められ。
いろいろ手を尽くすも、カテーテルは微動だにせず。
ということで、
急きょ、右太もも鼠径部からの挿入になりました。

医師曰く、年齢を重ねるとこういうことは無いのだとか。
血管が過敏に反応する=若さの証
当時、わたしは40歳。
しっかりと反応して、血管がほっそほそに。
そうか、まだ若いってことなのか。
でも、嬉しいか?と言うとそうでもなく、
面倒やなーと思った出来事でした。

ちなみに「検査」は、
手首からでも鼠径部からでも、何ら変わりません。
場所の変更と距離が伸びた分、時間が伸びたくらい。
到達したい場所は同じで、
到達後にすることも同じですからね。
でも、検査後の「処置」は、
手首と鼠径部、まったく異なります。

まず、手首からのカテーテルの場合。
カテーテルを抜いた後、
専用の器具(バルーンの入ったリストバンド)を使って止血。
バルーンは2時間毎に緩め、
6時間後に止血を確認できれば開放。
なので、先生の管理はここまで。

一方、鼠径部からのカテーテルだと、
カテーテルを抜いた後、
医師が体重をかけて鼠径部を押さえ、15分の圧迫止血。
その後、止血バンドで処置し、病室へ。
患者は絶対安静で過ごし、
止血バンドは翌日の朝に外されます。
つまり、先生は次の日まで管理が必要になるわけです。

わたしは両方に傷があったので、処置も両方~。
次の日の昼頃までベッドの上で身動きできない状態に。
これは、本当に大変!!
とはいえ、鼠径部の動脈は太く、
万が一出血すれば大変なことに。
動かず、がんばるしかないですよね。

とまあ実際には、イレギュラーなことありつつの、
カテーテル検査だったのです。

いいなと思ったら応援しよう!