
【フリーランス→会社員への回帰が加速中】なかなか厳しいご時世だもんねぇ…
おはようございます。ひらっちです。12月も後半に突入し、そろそろ2025年の足音が聞こえてきましたが、皆さんはいかがお過ごしですか?
僕はというと、来春発刊予定のビジネス書の執筆(といってもいわゆるブックライターってやつです)を終え、ちょっと一息ついているところです。とはいえ年の瀬。これ以外にも大量の業務が襲い掛かっておりまして……。この年末年始もゆっくりする時間はなさそうな気配が漂っております。休みが欲しいのか、欲しくないのか。フリーランスの悩ましいところです(^^♪
<いつものように簡単な自己紹介です>
僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。
このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。
現在、『マイナビ農業』で不定期連載中。最近あんまり寄稿できていないですが、年内に1本原稿をアップする予定なので、年明けくらいには公開されるかも。もしよかったらチェックしてみてくださいね♪
■どうやら「会社員に戻りたいよ~」というフリーランスが多いようで
あらためまして、ひらっちです。今日は「フリーランスの働き方」をテーマに書いてみたいと思います。
今日の日経新聞を読んでいたら、こんな記事を見つけました。
記事によれば、フリーランスから会社員への転職が増えているんだそうな。人材大手のリクルートとパーソルキャリアでは、2024年4〜9月の仲介人数がそれぞれ5年前の3倍近くに達したとのこと。
もちろんこの数字の背景には「母数となるフリーランスが増えた」という前提があると思っていますけど、それにしても3倍というのは結構な数です。
フリーランスの「自由度」と引き換えに待っている「厳しい競争社会」。フリーランスを選ぶ人自体が増えたことで競争も激化し、「やっぱ会社員に戻ろっかな~」という人が増えているようですね。
僕の周りでも、フリーのライターや編集者から会社員になるケースがちらほら見受けられます。肌感覚レベルでも「確かに会社員回帰がトレンドなのかもしれないなぁ~」なんて感じているところです。
■「インボイス発動」で小規模事業者は厳しく
僕は「フリーランス最高じゃん!」「みんな個人事業主になればいいに」というスタンスで発信を続けてきた人間です。
もちろんこの考えは今も全く変わっていません。自分がそうなのでポジショントークの色彩は強いですが、それでも「やっぱりこの生活ができる人にはぜひ実現してほしい!」と思っています。プライベートも大事にしやすいしね。
とはいえ、フリーランスは「向き・不向き」があるのも事実。紹介した新聞記事にもある通り、クリエイター系のフリーランスの場合、「営業力」が致命的な課題になることが多いと感じています。
要するに「仕事が取ってこれない」。「営業なんてしたことがない」という人は、結構しんどい思いをすることが多そうです。
というわけで、僕は引き続き「フリーランスの適性がありそうな方はぜひチャレンジを!」というスタンスではありますが、ここ1~2年は「ちょっと状況が厳しくなっているよね…」とも発信してきました。
その要因の一つが「インボイス発動」です。これは、駆け出しの個人事業主にはかなりイタイ! 起業や副業を後押しする一方で、まだ売上が十分に伸びていない事業者の救済策的な色彩が強かった「消費税の益税」を実質廃止に追い込むとは……。「政府は一体どっちを向いて動いているの?」なんて正直思ったりします。
■厳しさに追い打ちをかける「物価高」
厳しい状況にさらに追い打ちをかけるのが「物価高」ですね。これまでは長くデフレが続いていたので、特に受注単価を交渉しなくても「これまで通りのギャラ」で何も問題がなかった。ですが、これからは違います。
物価が上がっていけば、それに応じてギャラも上げてもらわないと生活がどんどん苦しくなる。会社員の賃金アップと同じように単価を上げていける交渉力を持った人は、フリーランスのなかでもきっと限られてくるはずです。
「物価高だから、ギャラ上げてね!」と交渉するのは、僕だってなかなか難しいもん(笑) 極端な話、「上がてくれないなら他で仕事するからいいよ。さよなら~!」と啖呵を切るぐらいの覚悟で交渉しないといけないわけで。まだ取引先の数が少ない駆け出しフリーランスが、そんな交渉できるわけがありません。
今年11月から「フリーランス新法」が施行されたようですが、案の定というべきか、発注先が有利な立場であることには変わりがなさそうです。僕も以前から発信している通り、フリーランサー自身が強くならなければこの状況を根本的に打開することはできません。
というわけで「今の状況はなかなか厳しいなぁ~」というのが僕の感想ですね。
■まとめ
なんかネガティブなコメントばっかりですね(笑) でも、最悪のことを想定し、それに対処する方策を色々と考えたうえで事に臨む、というのが僕のポリシーです。独立した後に「ひらっちさん、バラ色のフリーランス生活が待っているって言ってたじゃん!」なんて責められるのも嫌ですしね。
逆に言えば、フリーランス→会社員への回帰が自然な流れになっているということは「めっちゃいい事」とも言えます。最近、求人原稿の取材で転職者の話を聞く際、「前は起業していた」「フリーランスだった」という人にかなりの頻度で出くわします。以前はこんなことはありませんでした。
つまり、「起業」や「独立」が、昔のように「清水の舞台から飛び降りる」みたいな勇気のいる事柄ではなくなってきている、ってこと。「いっちょやってみっか!」という軽い気持ちでチャレンジし、ダメなら戻ればいい。そんな土壌が生まれてきているのは、とてもいいことかなぁ~と思います。
もちろん安易な独立・起業はおすすめしませんが、もしかしたらあなたが思っている以上に軽い気持ちで挑めるかもしれない。そんな時代が到来しているのかもしれません。
「起業=転職の選択肢の一つ」くらいの感覚になってきているのは、ちょっと面白い傾向ですね。よかったらぜひあなたも独立に向けて準備を進めてみてください。そのうえで、独立するもよし、しないもよし。
むしろ「会社員っていいよね~」なんて、これまで以上に今の仕事に前向きになれるかもしれませんしね(^^♪