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【令和の米騒動は崩壊の序曲?】日本の農業が直面する厳しい現実とその先にある光

おはようございます。ひらっちです。9月に突入したというのに、再び夏を思わせるような猛暑がぶり返してきました。台風10号は色々と大変でしたけど、僕の地域では被害もそれほどなく、むしろ過ごしやすかったなぁ~なん
て思っているところです。

さて、9月後半には、ぼちぼち来期の作付けの準備が始まります。ライターの仕事の方も、年末に向けて徐々に忙しくなりそうな気配です。2024年も残り3分の1。悔いが残らないように色々と頑張りたいものですね。

<いつものように簡単な自己紹介です>
僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中。ご興味のある方はぜひご覧ください(^^♪

■我が家でも「令和の米騒動」が直撃中です(笑)

あらためまして、ひらっちです。今日は「農業」をテーマに書いてみたいと思います。

いきなりですが、みなさんのご家庭はちゃんと「お米」を購入できていますか?

メディアで「令和の米騒動」と騒がれているように、スーパーの棚からお米が消え、「買いたいのに手に入らない!」という人が続出。農水省に非難が殺到するなど、色々と大変なことになっているようですね。

「うちは困っているけど、ひらっちさんは農家だし、どうせ困っていないんでしょ!」

このnoteの読者の方は、そんな風に思っているかもしれないですが、うちはあいにくお米を自分で作っていないんですよね~。もちろん知り合いに米農家はたくさんいるんですけど、色々と気を遣うのが苦手なタイプなので、普通にスーパーで購入するケースがほとんど。

というわけで、うちも「令和の米騒動」の影響をモロに受けております。(笑)

妻が「本当に米がないんだけど」と訴え始めた頃は「こんな田舎でそんなこと起こるか?」と半信半疑だったんですが、実際にスーパーの売り場を訪れてごっそり米袋がない光景を見た時には驚きました。いや~すごいですね~。

今年の新米からは、ぐっとお米の価格が上がるという報道も目につきます。長らく安値安定で推移していた農作物の価格が、インフレ・円安などをきっかけに上昇トレンドに向かいそうな気配が漂っています。

さすがに我ながらポジショントークの色彩が強いと思いますが、ついに僕が以前から唱えて続けてきた「自給自足バンザイ!」な社会がいよいよ到来するかもしれませんね!

過去には「自給自足」に関する記事を色々と書いているので、気になる方はぜひ「自給自足」で検索して読んでみてください。

■今後は雪崩を打つように離農が増えていく

日本の農業従事者の人口は、急激な勢いで高齢化していることは多くの人が知るところだと思いますが、平均年齢はいよいよ70歳を突破しそうな勢いであり、もはや臨界点に達していると言っても過言ではないレベルです。

しかも、ロシアによるウクライナ侵攻などの影響で肥料価格が高騰。今は一旦落ち着いたものの、依然に比べると全体的に高値で安定してしまっています。

高齢化、資材価格の高騰、そしてさらに追い打ちをかけるのが「昨今の異常気象」です。もはや「異常」ではなく「平常」と言えるほど、毎年のように豪雨や猛暑が日本列島を襲っています。

「もはや手に負えない」。僕の肌感覚でもそんな風に考える農家は徐々に増えてきていて、身近なところでもここ1~2年で3人が離農を決断しました。

高齢者の引退はもちろんのこと、最低賃金の引き上げなどもあり、若い世代の農家が早めに見切りをつけて職を変えるという動きにも拍車がかかっていきそうです。

ちなみに農業従事者の推移については、農水省のホームページに詳しく記載されています。もしよかったら覗いてみてください。

もちろん大規模化や農地の集約、企業参入などは進んでいくでしょうが、それですべてを賄えるほど簡単ではないのが農業。国内人口の減少以上に生産量が減っていき、これからも農産物の価格は右肩上がりで上昇していくと個人的には見ています。

■農業は、最も難易度が高いスモールビジネス?

先日、こんな本を読みました。世界200万部を突破したスモールビジネスのバイブル『ビジネスを育てる』の新装版です。

なかなか面白い本なので、これから起業を考えている人にはぜひ手に取ってもらいたいですが、本書の中にこんな一節があります。

農業はスモールビジネスの中でも、最もギャンブル性が高い。とびっきりの才能とスキルを求められる。環境変化へ素早く対応できる鋭い感受性も必要。農業従事者は、周知のように市場だけでなく自然にも翻弄される。100パーセント人知の及ぶものではない。

第2章|成功のヒント、成功のワナ より

まさに本質を捉えていて思わず「うんうん」と頷きながら読んでおりました。なかなか難しいんですよね~、農業って。自然という不確実な相手と対峙しながら、リスクをできる限り予測し、被害を最小限に抑えないといけない。

僕はライターをしていますけど、はっきりいってこちらの方が何倍も簡単です。自然を相手にするのは、せいぜい「取材の道中で大雨に降られた」とか、「台風の影響で仕事が1件キャンセルになった」といった程度ですから(笑)

■まとめ

なんだか悲観論に覆いつくされたような記事になりましたけど、世の中がネガティブに見ているものにこそ、チャンスが眠っているというもまた事実。特にスモールビジネスを考えているのであれば、一見全く旨味がなさそうに見えて大手が見向きもしない領域にこそ「おいしい種」が潜んでいたりします。

そういう意味では、農業にはまだまだチャンスがある。個人的にはそんな風に思っています。世間の人たちが思っているほど、辛くてしんどい作業ばかりじゃないですしね。

あと農業は、ビジネスとしてうまくいかなくても、家計の足しにすることは簡単にできます。それが他のスモールビジネスとは大きく異なる部分です。ライターの場合は、自分の文章を食べて生きていくことはできませんから(笑)

農業は、難しい。だからこそ、楽しい。農産物の価格上昇を受けて「むしろ儲かりやすくなったってこと?じゃあ俺も農業にチャレンジしてみっか!」という若者たちが増えてくれることを願っています。

「まずは副業として農業をやってみたい!」という人たちの受け皿ができてくると、日本の農業ももう少し明るくだろうし、豊かな人生を手にできる人がもっと増えるんじゃないかなぁ~と思います。

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