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舟と水の関係性(貞観政要)

『貞観政要』の有名なところをご紹介

君は舟なり 庶人は水なり。
水は則ち 舟を載せ 水は則ち船を覆す

(舟は海の波や川の流れに乗って航行しますが、ひとたび荒れれば
あっという間に転覆します)
                  貞観政要講義 田口佳史著

長らく勤めをしていると
舟が転覆するところに遭遇することが多々あります。

転覆が ただ上司が異動したり
部下の人事異動で済めばよいのですが
現代では パワハラ問題、メンタル休職につながることが多いです

原因はいろいろ言われていますが
そもそもは
役割と それにかかわる関係性が大切で
その関係性がうまくできていると
舟や仕事はうまく進んでいくのだと思う

役割とは
チームをまとめて推進していく力
リーダーになったばかりの人は 
自分の役割が変わっていることに 気づいていない人が多い
例えば サイア人がスーパーサイア人になったようなものだと
思っているように見える人が多い
実際は 水から舟へ変化しているのだ

関係性とは
チームの動き それからそのまた上の動きを把握すること
舟を動かすとき 水の動きをしっかり理解できていること
潮目をみて行動することができる

しかしながら 舟を進めることに意識が集中し
はてまた 権力欲や名誉欲に 思考が突進してしまうと
舟は転覆に至ってしまう
あたかもそれは舟が暴走し 
空中に浮いてしまっているようなものだ

実際の職場でも 現場とリーダーたちの方向性の違いは
私だけでなく 多くの人が目にしているのではないだろうか
空中に舟が浮いていないか
常に 客観視できる バランス感覚が大切なのだと感じる


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