水筒に注ぐ、心配。

土日を挟んで、娘の幼稚園2週目がはじまった。
休み明け、行きたくないと言うだろうな、と心配していた。

しかし、そんな心配をよそに、娘は朝すんなり目覚め、
すんなり朝食を食べ、すんなり着替えた。

そして、すんなり靴を履き、すんなりバスに乗って登園した。
おめでとう、ミスすんなりの称号を君にあげよう。

バスに乗り込むときには、「運転手さん、お願いします」と頭を下げていた。
2歳の成長とたくましい姿に、涙が出そうになった。

さて、朝の準備。
妻が制服に着替えさせたり、髪を結んであげたりしている間に、
私は娘の小さな水筒に、麦茶を注ぐ。

「今日は暑くなりそうだから、少し多めに注いでおこう」
「いやいや、入れすぎると重たくなるかも知れない」

毎朝、キッチンでぶつぶつ言いながらのわずかな時間。
ちょろちょろと注いだり、多いかなと思ったら、少し戻したり。

自分を納得させる適量が注げたら、水筒のフタをギュッとしめながら、
よし、がんばれ。とつぶやく。

この時間が、しあわせだったりする。
今週後半からは、給食もはじまるそうだ。

よし、がんばれ、ギュッ。

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