算命学と鑑定のこと
雑誌『anan』の裏表紙に毎月掲載されていた。中森じゅあんさんの「算命学」。私が中学生の頃の話である。かれこれ30年以上前の話だ。算命学は複雑な星の配置をみていくけれど、簡易版がある。それもまた面白くハマっていた。
まず主精を調べる。
Figaroのオンラインで無料で調べられる。
わたしは「地」だ。夫と息子が2人とも「灯」。
母が「陽」。父が「山」。弟も「灯」。
大学時代の親友(男)が「鉄」。
今まなんでいる秘教の師匠が「樹」。
こーんな感じでゆるく人をみたりする。
もっと本気で見る時はこちら。
つい最近、算命学の話をしている時に、
特に占ってもらう理由がない。と言われた。未来を特に知りたくもないし。と。
あれ?算命を未来をよむためのものと思っていらっしゃる?
違うんです。
算命は自分を知り、他人を知るツール。かなり最強かと。
自分がもって生まれた星を知る事で、自分が自分を生かしきれているかわかってくる。そして自分のどうしてもこう反応してしまう性格や特徴が星からきているのだとわかったりする。あるいは不得意なことを得意になろうと躍起になっている自分が見えたり。
ところで、わたしがかれこれ15年以上も前にかの、中森じゅあん先生に算命の鑑定をしていただいた時に非常に印象的なことを言われた。
わたしの星だけでなく、家族の星も出してリーディング(鑑定)してくださったのだが、それをみて、じゅあんさんが「あら。あなた大変だったわね。あなたのご家族、みんな王様と女王様の星があるから、強い。子どもとしてこの強い人たちに囲まれるのは苦労があるのよ」と言った。
わたしはこれを聞いて、自分のつらい幼少期を一瞬にしてねぎらってもらえた気がした。わたしの両親は良い人たちなのだが、厳しく、わたしは母を小学生の頃からライバルだと思って弱みを見せなかった。学校で何があっても母に悟らせないように生きていた。わたしがいじめられていたことを母はやっと最近知ったのだ。
わたしの家族がみな「強い」星をもっているのはわかる気がした。
わたしたち4人とも全員が学生時代に一度や二度、生徒会長をやったのである。そんな家族も激レアだろう。
また、わたしが実はものすごく細かくて繊細なことを人は知らない。そういう事を悟られるのが嫌いだからだ。気を遣われるのも好まない。だけどじゅあんさんは星を見て「あなたは実はすごく繊細なのねーー」と言った。こういうこともバレるのだ。丸裸にされたようで恥ずかしい。
じゅあんさんは上場企業の役員に呼ばれたりして、採用の際のコンサルも長らくされていた。その人が持っている星でその仕事ぶりがわかるのだ。とんでもない事である。
中国では自分の誕生日を隠す傾向がある。相手とくにライバルにバレたくない。スピ系の中国人の先生に誕生日を伺った時に優しくたしなめられた。以後気をつけている。
算命学の本は数々もっていたが、2年前に出版されたこの『中森じゅあんの算命学』は最高峰だ。
じゅあんさんの『エンジェルカード』も愛用している。
言葉を紡ぐ仕事をしていた人の言葉遣いは考え抜かれいて、それだけでも勉強になる。じゅあんさんはコピーライターとして学生時代から活躍していた。おんとし87歳。こういう先輩たちがいて、今の女性たちの活躍の場がある。