映画「アナログ」感想
映画館は苦手。
大きな音と、大きな映像に、追い付けないから。
今回は、主演である二宮和也、ヒロインである波瑠が好きだし、職場にチケットを貰ったのもあって劇場へ行ってみた。
映画アナログは、登場人物の繊細な表情や感情が大きなスクリーンで感じられてよかった。
何よりニノと波瑠が美しかった。
Androp内澤さんのサントラも良かった。
みゆきさん(波瑠)のような、携帯に頼らずとも生きていける、裏のない生き方はかっこいいなんてことを思った。上品で、知性溢れるみゆきさんになんだか憧れて、見終わってからしばらくはみゆきさんのように背筋が伸びてた。
まさに「純愛」。
現代は、携帯ばかり見て、目の前で起こってることが見えなくなって、目の前にいる人との時間を無駄にしてしまいがちだけど、携帯に頼らない、人とのつながりの尊さを感じる。
頭では分かってるけど、この映画は思っている以上にそれを伝えてくれる。
映画前半は、恋に落ちて男子学生みたいにはしゃぐ悟(二宮和也)と、仲間たちのコミカルな掛け合いがあって、クスッと笑えた。悟っていうより二宮和也な、アドリブ風な場面もあった。
映画後半は、悲しい出来事が起こるけど、人との繋がり、温もりに支えられてやっていく様子が描かれる。辛いこともあるけど、人生ってこんなだよなって、思わされる。
辛いことがあったとき、どうするか、選ぶ道を決めるのは自分。自分の気持ち次第で行動は変わる、行動が変わって未来が変わる。
アナログでは、悟の純粋な「好き」「会いたい」が繋いだ未来。
切なくて甘酸っぱい。
アナログな人間関係。
・入院している母と、病室でお互いに想い合える親子。
・大切なことは遠くても伝えに来てくれる親友。
・みゆきさんがどんな状況でも、会いたいから、会いに行く悟。
それらが生んだ奇跡の物語。
「会いたい」「一緒にいたい」って気持ちを大切にしなきゃいけない。それが叶う内に、会わなきゃいけないってことだよね。
みゆきさんが愛おしくて、幸せにする覚悟を決めている悟と、口数は少ないけど、幸せなんだって分かるみゆきさん。
キャラクターが上手に表現されてて、ニノと波瑠の演技、素敵だったな~。
もう一度見て、もう一度あの奇跡にたどり着きたいと思う映画でした。