STEP32 素材にこだわったお菓子屋さんがやりがちな食品表示ミス

2024年8月1日 10:43

食品表示では
自分が意図的に入れた添加物も、材料に入っていた添加物も
基本は全部書きましょう。

ただし、キャリーオーバーや加工助剤などの条件に当てはまると
表示免除になることもあります。
とお話ししました！

今回は素材にこだわったお菓子屋さんがやりがちな食品表示ミスについてお話をいたします。

●材料の食品表示に添加物が書いていないからと言って無添加とは限らない！

LIVEでこういう添加物のお話をすると、次にいただく反応は大体コレです。

「私、素材にこだわっているので添加物は使ってないです！
それに材料も添加物の入っていない材料を選んでいるので大丈夫です！」
という反応！

最近は体のことを考えて、添加物を使わなかったり、こだわりの体にいい材料を使うお菓子屋さんがとても増えていますよね。

そういうお菓子屋さんは大体、材料の裏側の食品表示をよーく見て
添加物が書いていないものを厳選して選んでいる傾向にあります。

自分の使う材料の食品表示を見ることはとってもいいことですね！
お菓子を製造販売するのなら当たり前にやってほしい習慣です。

でも！
皆さん、気をつけてほしいことがあるのです。

それは、『食品表示の中に添加物が書いていないからといって無添加とは限らない』ということ！

これ、STEP31を読んでいたら勘のいい人ならわかるはず。

条件に当てはまったら、添加物を食品表示に記載しなくてもよくなるのですがこれ、自分がお菓子の表示を作るときだけじゃないのです。

これは自分が使う材料についても同じ！

あなたがお菓子に使う材料の食品表示をじっくり見て
「よし、これは添加物が書いていない！」
と思っても、それは本当に添加物が使われていないのか
それとも添加物が使われているけれど、表示免除になっているかというのは
食品表示を見ただけではわからないことなのです。

だから、よく「うちのお菓子は保存料不使用です」
などと言っている方がいますが、意地悪な私は心の中で、
「それって本当ですかね？」と私は疑ってしまいます。

自分で保存料を用意してお菓子に入れることって、街のお菓子屋さんくらいの規模だとほとんど聞かないですが、自分が保存料を入れていなくても実は保存料が使われている材料、多いです。

具体例は出せませんが、例えば「〇〇ペースト」という材料があったとして
その裏の食品表示を見る限り添加物は書いていないけれど、
その〇〇ペーストに使われている、〇〇クリームには保存料が含まれていて
でも条件に当てはまり表示免除で保存料は書いていない、というようなことですね。

本当に使っていないと言うには、材料一つ一つ、メーカーに連絡して
詳細を確認しないとわからないはずなのです。

保存料に限らずあらゆる添加物がそうですね。

自分のお菓子の食品表示を作る時には、全ての材料の食品表示を確認することが大前提ですが、それを確認したとしても細かい情報まで書いていないことも多いので、食品表示の情報だけでお客様に安易に〇〇剤は使っていません！と言うのは危険ですね。

誤った情報をお伝えすることになってしまいます。

添加物はこの世の中、嫌われる傾向にありますが
添加物を使わないから添加物の表示のルールは私には関係ない
と思っていたら大間違い。

お菓子を販売する以上、食品表示のルールが現状どうなっているか
しっかり知る必要がありますね。

具体的にこう言うお菓子で、
「こういう材料を使うときはこの添加物は表示免除できるよ！」
というのはかなりケースバイケースでここで伝えると誤解を招くので
コース講座や生徒様への個別の添削でお伝えしています。

命に関わることもあるから責任を持って発言しないといけないですからね。

悩まれていたらぜひ、お知らせくださいね！

そうそう、この間パティシエのお友達とお話ししていて
お菓子作りの質問をされる時に困ることがあるって言っていたんです。

話を聞いていたら、確かにー！と思うことで
皆さんにもお役に立てそうなので次回シェアしますね＾＾

この記事は内野未紗が配信する
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いつも温かいコメントありがとうございます！
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。