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STEP48 食品表示、材料の名前を書くだけだとNG!
前回では食品表示に記載する材料の名前は、自分が使った時の状態で記載するというお話しでしたね。
前回の記事を読んだら、
「パンもタマゴサラダも仕入れたもので作っているから"パン" "タマゴサラダ"って書けばいいのね!食品表示も簡単!」
って思うと思います。
が!そんなことないです!
使うパンやタマゴサラダによっては「パン」「タマゴサラダ」ではNGの時があります。
●原材料名の書き方は「一般的な名称」で!
材料の名前をそのまま書けばいいわけではありません。
「一般的な名称」を書かないといけません。
これが食品表示を1人で作る難しさだと思います。
例えば、チーズテリーヌに「クリームチーズ」を使ったとしましょう。
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チーズテリーヌの食品表示の原材料名に記載する材料の名前は「クリームチーズ」でいいか?
と言われると、それだけでは情報が足りなくて答えられません。
「え、だって一般的な名称を書けばいいのよね?
クリームチーズって誰にでも通じる一般的な名称じゃない?」
って思いますよね?
お気持ちわかります。
でも、日常の感覚と食品表示のルールはかなり違います。
食品って実は名前の定義が決まっているものとそうでないものがあります。
誰によって定義が決められているかというと、法律関係だったり、業界団体が定めたものだったりいろいろです。
ルールがすごくたくさんあります。
全部把握するのは難しいです。
●クリームチーズは「クリームチーズ」と書いても良い?
例えば、チーズだったらチーズに関する公的なルールがあります。
(講座でお話ししている内容なので知りたい人は自分で調べてみてください)
よく、ナチュラルチーズとかプロセスチーズとかチーズの裏を見ると書いていますよね。
これはちゃんと定義が決まっている言葉なのです。
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クリームチーズも複数のメーカーからいろいろな商品が出ていますが、
「ナチュラルチーズ」のクリームチーズもあれば「プロセスチーズ」のクリームチーズもあります。
さらには!なんと!
クリームチーズに見えて味も見た目もクリームチーズっぽいのに、実は「チーズ」とは名乗れない商品も販売されています。
大手のそういう商品はよく見るとどこにも「チーズ」って書いていないのです。
このような商品はたとえ、あなたがクリームチーズの感覚で菓子製造に使用していても「チーズ」と書いてもいけないし「クリームチーズ」と書いても
いけないです。
だって、チーズじゃないから!
食品表示を作る時は、こういう食品の定義に当てはまっているかどうか、使う材料の情報を細かくチェックして時にはメーカーさんに問い合わせしたりして情報を収集しないと、どう記載するのがいいのか判断できないのです。
しかも、あなたがそのチーズをお菓子にどう使うかによっても表示が変わる場合があります。
さらには!
材料の名前だけで「〇〇〇〇」と終わっていい時もあれば
「〇〇〇〇(〇〇、〇〇、〇〇)」のように、後ろに詳細な材料の名前を書かないといけない時もあります。
だから、
「未紗先生、クリームチーズって食品表示に書く時はクリームチーズでいいですか?」って聞かれただけでは私は正しく答えられません。
どこのメーカーのクリームチーズを、どうやって使用するか、全部確認しないと正確に答えられないのです。
●作り方で食品表示は変わる!
これはチーズだけじゃなくて、いろんな食品のジャンルでルールが決まっています。
・乳製品
・チョコレート
・豆乳
などなどなどなど数え切れません。
チョコレートと思っていたらチョコレートじゃなかった!
とか
豆乳だと思っていたら豆乳じゃなかった!
とか
そういう商品すごくたくさんあります。
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しかも!
世の中の食品全てにルールがあるわけじゃないので、ルールがないものは、
どう記載したら「一般的な名称」になるかを自分で考えて書かないといけないです。
この辺りグレーゾーンも広くてとても難しいところ。
なので、私はお菓子を作る人が回り道をしないで正確に作れるように、食品表示の講座をやっているのです。
今回言いたいことは
ただ材料を書けばいいのではなく、材料を食品表示に合う名前に変換する知識と技術が必要!
そして、使用する材料の食品表示を読み取る技術も必要ということですね。
難しいところも多いですが、ポイントを押さえてお菓子の表示に必要な部分をしっかり身につければ自信に繋がります!
コース講座の生徒様は積極的に添削を行っていますので、どうしたらいいかわかるようになりますよ!
次回はお店をしたい方からよくいただくご質問にお答えしますね!
お楽しみに!
この記事は内野未紗が配信する
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いつも温かいコメントありがとうございます!
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