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STEP50 大人になってからお菓子屋さんで働いてプロになれる?

前回はお菓子屋さんを開くために専門学校に行くべきかをお話しましたが
もう一つお菓子屋さんをしたい!という方からよくいただくお声があります。

それは「チャンスがあったら私もお菓子屋さんでバイトしたい!」とか
「お菓子屋さんで雇ってもらって勉強したいな」というお声。

確かにお菓子屋さんをやりたいなら、お菓子屋さんの現場に入って、経験を積みたい!って思いますよね。

実際のところ、大人になってからお菓子屋さんで働いてプロになれるのでしょうか?



●大人になってからお菓子屋さんで働いてプロになれる?

答えはプロになれるといえばなれるけれど自分の姿勢が全て!です。

これ、大人になってからとか関係なく、新卒でも同じです。

お店で働いてきた私は「今からお店で働きたい!」と思うお菓子作りが好きな人にちょっと気をつけて欲しいなと思うことがあります。

今日は辛口ですよー!厳しいこと言います。


●お店は教えてもらう場所じゃない!

「お店で働きながらお菓子屋さんをするために必要なことを教えてもらいたい!」というスタンスでお菓子屋さんで働くのは

はっきり言って迷惑です。

なぜかというと、お菓子屋さんは仕事の場所なのでお菓子屋さんで働きたい人のためにお給料を払ってまで「教えてあげる」という余裕はないからです。

専門学校やお菓子教室は、お金を払ってお菓子を習う立場ですから
「習いに行く!」「教えてもらう!」というスタンスでいいのです。
いわばお客様の立場ですから。

でも、お菓子屋さんで働くのは、正社員でもアルバイトでもお金をいただく側なのです。

つまり働く人はプロとして労働を提供しその対価としてお金をいただくということです。

まずここを履き違えて、お菓子教室や専門学校の感覚で「教えてもらう」のスタンスだと、もし雇ってもらえても働いているお菓子屋さんに対して本当に失礼だし、多分そういう人はお店で雇ってもらえても、技術も、考え方も、身につかないです。(辛口ですみません)

そして、はっきり言って未経験でお菓子屋さんに入って最初にやらせてもらえるのって、一般的にはつまらないと思われてしまうような仕事ばかりです。

「私、ナッペできます!」と言って、ナッペを任せてもらえるなんてまずありえないです。

1日中ずーーーーっと洗い場で洗い物とか
ひたすらシールを貼るとか
ひたすら型を拭くとか
そういうのばっかり。単純作業が多いです。

それでも最初から製造に関わる仕事ならかなりいい方かなと思います。


●お店では怒られて当たり前!

そして、趣味のお菓子作りとプロの現場の違いはなんと言ってもスピード!!

お菓子屋さんの厨房ってとんでもなく仕事が早くてしかも皆さん正確なのです。

みんなキビキビと動いて、いかに効率を上げながらも、丁寧でおいしいお菓子が作れるかを常に考えて動いています。

なので、お菓子屋さんのお仕事が未経験でお店に入ったら仕事が遅くて怒られるのは当たり前。

ただ、今は時代も令和ですし、ある程度年齢を重ねてからお菓子屋さんで働いたらそれほど怒鳴られたりはないと思いますが、直接怒られなくても周りからイラつかれたりするのは十分あり得ます(笑)。

そういう時に「このお店で働いても全然優しくしてくれない!知りたいことも学べない!」
「単純作業でこき使われるばかり!」
と思っていたらもうプロ失格です。(辛口)

やっぱり習った仕事を1番良い結果になるように、かつ最短で早く丁寧にできるにはどうしたらいいか、真剣に考えて常に行動しないといけないです。

本当のプロは洗い物も、シール貼りも、型を拭くのも、全部きっちり丁寧に
スピーディーにできるのですよね。

みんな最初は「つまんない仕事」から始まるのです。
そこを大事にできない人はプロにはなれないと、私はお店の現場で先輩方から教わりました。

ので、大人になってからだろうが新卒だろうが、お菓子屋さんで働いてプロになれるかどうかは自分の姿勢が全て!

これからお菓子屋さんをする経営者の立場として、お金を払う側のことを考えるのが大事なことですね。

今回の記事は私も書いていて気が引き締まりました!

お店を辞めて時間が経っても、先輩たちに怒られた日々をいまだに夢にますがその時の経験が今の私の仕事に繋がっています!
ありがたいことです。


●私がお菓子屋さんで特に鍛えられた技術はこれ!

私がお菓子屋さんで鍛えられた技術にお菓子のカットがあります。
これは本当に鍛えられた…!

次回は私が思うお菓子の綺麗な切り方をお話ししますね!
「ナイフを温めてその都度拭く」なんてそんなよくあるテクニックじゃないですよ!お楽しみに!


この記事は内野未紗が配信する
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