
STEP152 アルコールを使っていますか?と聞かれたら気をつけること
お菓子屋さんで働いているとお客様からよく聞かれる質問があります。
それが「アルコールを使っていますか?」です。
色々なお店で働きましたが特に、体に優しいコンセプトやファミリーを歓迎するような雰囲気のお店ではよく聞かれます。
逆に、最初からお酒をたくさん使っていそうなお店ではあまり聞かれないのですが、聞かれる可能性がゼロではないので対応はできるようにしたいですね。
「え?対応ができるようにってどういうこと?」
と思いますか?
実はこの「アルコールを使っていますか?」って結構奥が深いのです。

●「アルコールは使っていますか?」はお酒のこととは限らない!
まず!
いただくご質問が「アルコールは使っていますか?」の場合、実はお酒のことを聞いているとは限りません。
ほとんどの方が「アルコール=お酒」の意味で質問してくださるのですが、一部の方で「アルコールスプレー」の意味で質問される方がいます。
つまりパストリーゼなど、お菓子の製造時に使う食品添加物のアルコールスプレーです。

私は全く気にしないですがアルコールスプレーがお菓子に使われていることを気にされる方も一定数いるのですね。
パストリーゼなどの食品噴霧OKのアルコールスプレーは食品添加物に指定されているのでお菓子に使っていても問題ないのですが
特に、体にいいお菓子やナチュラルテイストのお菓子を販売すると原材料や添加物に敏感なお客様が増えるのでこのような質問は増えます。
私、最初に就職した会社が比較的国産やなるべく無添加などを謳っているお店だったので、こう言った質問が日常だったのですが、
次に転職したお店にはそのようなコンセプトになかったため、お客様から添加物などの質問が一切なくてびっくりした記憶があります。
●お客様の質問の真意を読み取ろう
ちょっと話がそれましたが、まずお客様の質問の真意をこちらがしっかり読み取ることが大事ですね。
まず、
「アルコールというのはお酒のことでよろしいですか?それともアルコールスプレーなどのことでしょうか?」と聞いてみましょう。
もし、スプレーを使っているのなら製造環境で使っているだけなのか、材料等に吹きかけていてお菓子にも使っているのか状況を正しく説明しましょう。
アルコールスプレーを使うことは安全面で大事なことなので悪いことはしていないのですが、お客様のそれぞれの価値観があるので否定的な方もいますね。
また、すごく敏感なアルコールのアレルギーの方もいるようなので、意図を汲み取って丁寧に対応するのが大事です。

●食べられるかどうかはお客様に判断できるように正確な情報を伝えよう
お客様にお聞きした結果、質問の意図が「お酒を使っているかどうか」の場合も、またさらに質問してお客様が何を知りたいのか確認しましょう。
お酒を使っているかどうかを質問するお客様もそれぞれの方で全然違います。
もう1滴でもお酒が入っていたらダメ!という方もいますし
アルコール分が飛んでいたりほんの少しで味がしなければいいという方もいます。
私なら「当店のお菓子はお酒を全く使用していないもの、お酒を使っていても香り漬け程度でアルコール分を感じない程度のもの、しっかりアルコール分を感じられるくらい使っているものがございますが、どの程度の範囲なら大丈夫でしょうか?」
とお聞きします。
お客様も迷っていらしたら、基本的にはお酒が入っていないものをお勧めするのがいいですね。
また、妊婦さんの場合かなり気を遣っている方もいれば、ケーキに入っているお酒程度ならアルコールの味がしても気にしてませんという方もいます。
お医者様としてはお酒はNGとおっしゃると思いますが、ケーキについては本当に許容範囲は人それぞれです。
お店ができることはお子様や妊婦さんが食べられるかを伝えるのではなく、お酒の使用状況を正しく伝えることだと思います。

判断はあくまでもお客様ですね。
もちろん、とても極端にお酒が強いお菓子については、お子さんにあげるのはやめた方がいいですよと進言していいと思いますが。
ですので!
前回のように自分ではお酒を入れていなくても材料として使用した
ドライフルーツや、マロングラッセにお酒が使用されている場合など表示されない材料を含めて詳細な材料をきちんと把握するようにしましょうね。
裏の表示を見て「入っていないです」と答えるのは危険です!
内容をきちんとはあくして お店全体でシェアする癖をつけましょう!
この記事は内野未紗が配信する
「もう趣味とは言わせない!プロのお菓子に変わる!
お菓子包装と食品表示お店テク無料メール講座」
のバックナンバーとなります。
▼続きはこちら▼
▼なぜnoteでバックナンバーを公開するのか▼
▼メルマガ登録はこちらから▼
wrapped公式LINEはこちら▼
いつも温かいコメントありがとうございます!
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。
#wrapped #お菓子作り #お菓子製造 #お菓子販売 #菓子包装 #ラッピング