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STEP54 ガス袋に入れるとお菓子の日持ちは長くなるのか

STEP53からの続きです!

お菓子の包装でお馴染みのガス袋
元々脱酸素剤のための袋ではありますが、脱酸素剤を入れずにただ密封するだけでも使えますし、見た目がしっかりとした印象のなので清潔感も出しやすく便利な袋です。

ガス袋は酸素を通さなくてシーラー密封できる袋ですよ!と前回お伝えしましたが…

では、ガス袋に入れれば普通の袋に比べて日持ちが長くなるのでしょうか?



●ガス袋に入れるとお菓子の日持ちは長くなる?



答えはNO!

ガス袋に入れたからと言って日持ちが長くなるとは限らないです。
ということになります。

ガス袋って確かに酸素を通さなくてとても良い袋なのですが、酸素を通さないという特徴を発揮するのは、やっぱり脱酸素剤を使った時です。

脱酸素剤を使うと袋の中の酸素がほぼゼロになります。
そうすればお菓子が酸素の影響は受けませんが、脱酸素剤を使わなかったら
袋の中の酸素は変化なく、ずっと存在していますので、特にガス袋が酸素を通さないメリットを享受することはないですね。


●ガス袋は湿気に強い?

でも、ガス袋って湿気にも強いですよね?と言われますが、
これ、実は一概にそうとも言い切れません。

ガス袋と一口に言っても、さらにその中でいろいろな素材に分かれていまして、湿気により強い素材のガス袋もあれば、湿気には強くないけど冷凍ができるガス袋もあったりして、ガス袋でも商品ごとに素材がみんな違うのです。

なので、ガス袋でも実は湿気に弱い袋もあります

実は以前は、私もガス袋の方が湿気に強いと思っていたのですが、私も色々とメーカーさんに問い合わせたり、実際に自分でお菓子を焼いて包装してどれくらいの劣化が進むかを実験してみたり、色々試したり調べるなかで湿気に強いと言い切れるものでもないなと思いました。

ただ、湿気って全く通さない、全部通してしまう、というような2択ではなく湿気の透過率がみんな違うのです。

だから、いったいどこからが湿気に強くて、どこからが弱いかというのを線引きして判断するのも難しいし、お菓子の日持ちをどれくらいの長さつけたいかによっても変わるので曖昧な世界ではあります。

私もコース生様にお伝えする中で「以前はこういう見解だったけど今はこうだな」というものが出た場合には、コース講座を全て終了して焼菓子包装プロフェッショナル認定証をお送りしている認定者様には、毎週、認定者様限定メルマガを配信して、その都度訂正したり新しい見解をお伝えしたりしています。


認定証はきちんとお菓子のおいしさと安全を保つ包装を身につけた証としてお送りしています。

デジタルな時代だからこそ、手書きで名前をお入れしています^^


●自分のお菓子に合った袋を見極めよう!

ちょっと話がそれましたが…

まとめますとガス袋はとてもいい袋です。

脱酸素剤を使用する時には、ガス袋以外では効果が全く出ませんので、脱酸素剤を使う際は選択肢はガス袋一択です。

ただし、ガス袋に入れたとしても、湿気に強いかどうか、冷凍できるかどうかなどなど、酸素を通さなくて密封できるということ以外の部分は商品ごとにスペックが異なります。

なので、自分のお菓子にあった袋かどうかをしっかり見極められるようになる必要がある。ということですね。

じゃあ結局、
「どうやって選べばいいのー」
「お菓子屋さんってどうやって決めてるの?」
って思いますよね。

それは次回お話しします!お楽しみに!


この記事は内野未紗が配信する
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