STEP47 サンドイッチの原材料名に「パン」ってアリですか？
今回は読者のIさんからいただきました、食品表示のご質問にお答えしますね！
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食品表示のお話、とても興味深く読んでいます。
メルマガを読むようになって色々な食品表示を見ることが習慣になったのですが、サンドイッチを購入したら原材料に「パン」「タマゴサラダ」などと書いてありました。
これってアリなんですか？
パンは小麦粉や酵母や塩が入っていますよね？
タマゴサラダも卵とかマヨネーズとか入っていますよね？
書かなくてもいいのですか？
（メール講座読者 Iさん）
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Iさん、ご質問ありがとうございます。
なかなか鋭いご質問ですね。
いつもお話ししている通り、食品表示はルールが複雑で、状況によってケースバイケースのことも多いので、このnoteで全てを解説することは難しいのですが、今回は無料でお伝えできる範囲でお答えしますね！
●サンドイッチの原材料名に「パン」ってアリ？
食品表示は命に関わる難しいものですが、ここに答えを全部書くと
情報が一人歩きして責任が持てないのが嫌なのです。
その方に合わせた、ケースバイケースのアドバイスはコース講座などの本講座をご受講の方にお伝えしています＾＾
ということでちょっと前置きが長くなりましたが、きっとIさんがご覧になったのはこういう表示・商品ではないでしょうか？
掲載したこの２つ写真は私がコンビニで購入したものです。
今回のご質問、サンドイッチの原材料名に「パン」ってアリですか？
のご質問の結論としては
アリの時もあるし、ナシの時もある！です。
アリ・ナシがどう決まるかというと
どうやって、そのサンドイッチを作っているかによりますね。
例えば、パンを作るところから手作り、タマゴサラダも卵を茹でるところから手作りならば、全部の材料をバラして「小麦粉、卵…」と書かないといけないです。
なので、オールスクラッチのベーカリーの場合、サンドイッチを売る時に「パン」という表示はしないはず。
でも、最初からパンとして焼き上がったものと、卵サラダとして完成されたものを仕入れて挟んでいるならば「パン」「タマゴサラダ」の記載はあり得ます。
上のコンビニのサンドイッチはまさにそういうものですね。
●パン屋さんの仕組み
あ、すごく自然に専門用語を入れましたが皆さん、「スクラッチベーカリー」って意味、わかりますか？
パンの生地を粉から仕込んで、成形して、発酵させて、焼き上げる
という工程全部をお店にある厨房で行うパン屋さんのことを「スクラッチベーカリー」って言います。
一口で「焼きたてのパンを売っているお店」といっても実は色々あって、
全てのパンを厨房で粉から生地にして作っている"オールスクラッチ"のお店もあれば
工場で作られた冷凍生地を店内で解凍、発酵させたて焼き上げるお店もあります。
後者はスクラッチベーカリーじゃないですね。
他にも、大手のベーカリーだと売り場のパンほとんどがスクラッチ製法だけど、サンドイッチのパンなど一部のパンは本部の工場から、毎日焼き上がったものが届いて厨房で組み立てる。
という方式もありますね。
こういった作り方によって表示って変わるのです。
だから手作りっぽいパン屋さんだからといって必ずしも粉から作っているわけじゃなく、今回のご質問の表示もケースバイケースですね。
正直、無知なお店も多いのでどう見ても全てを手作りなのに「パン」「タマゴサラダ」などと誤った表示の町のパン屋さんも多いですね。
●作り方で食品表示は変わる！
ちょっとパン屋さんの説明が長くなりましたが、食品表示のルールに戻りましょう。
食品表示は最終的に自分が入れた状態の材料を記載するので
自分でパンやタマゴサラダを、どのくらい自分で作っているかで表示が変わります。
ルール詳しく見たい方はこちらの東京都のサイトを見てみてくださいね。
ただ、こういった法律が関係する文章は全体的に固くて読みにくいです。
自分には関係ないところもあるのでこういった内容から理解するのは一苦労。
それをわかりやすい言葉でお菓子やパンを製造販売する人に、効率よく伝えるのが私の仕事です。
こういった文章、私はしっかり読み込んでいますので、これからお菓子やパンを売りたいけれどこんな細かい法律の文章読み解いてられないよー
という方はぜひ講座にご参加くださいね！
あ、でも！このnoteを読んでもし、あなたが
「じゃあ、私は買ってきたパンで仕入れたサラダだから書くの簡単だ！」
と思ってしまったらそれは黄色信号！
そんな単純な問題でもないのでまた次回にお話ししますね。
お楽しみに！
この記事は内野未紗が配信する
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いつも温かいコメントありがとうございます！
全てのコメントにお返事することは難しいですが全て読ませていただきます。
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